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重度・知能障害児者のための簡易視力測定器具の開発

研究課題

研究課題/領域番号 60580235
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 科学教育
研究機関福井大学

研究代表者

熊谷 高幸  福井大, 教育学部, 助教授 (10115298)

研究分担者 松木 健一  福井大学, 教育学部, 助教授 (10157282)
山崎 愛世  福井大学, 教育学部, 助教授 (30115307)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード視力検査 / 知能障害 / 学校保健 / 健康管理
研究概要

現在、学校の保健管理などで行われている視力測定方法は、ランドルト環法に準拠した視力表を用いる方法が採用されている。しかし、この方法では、障害児や幼児など言語報告できない人に対しては、適用できないという問題がある。一方、目にフラッシュの光をあてて、その反射形状から屈析異常を検査する「写真利用法」がある。本研究では、この写真利用法を一歩すすめて、ビデオカメラとパーソナルコンピュータを利用することにより、専門家以外でも測定可能になる簡易で安価な視力検査法の開発をこころみた。この方法では、目の形状をそのままの状態で、ビデオテープに記録できるため経年的変化を追跡したり、今後パーソナルコンピュータのデータとして蓄積することも可能性があり、学校保健などでは健康管理用あるいは保健の授業用として利用できると思われる。
本研究では、2年をかけて試作検査操置を作成した。まだ、安価な操置とまではいかないが、目の屈析異常、とりわけ、近視、遠視の検査に利用できることがわかった。特に、ランドルト環法よりも、遠視の検出力があること、重度の近視の程度が明瞭であることがわかった。また、この検査方法とオートレフラクトメータによる検査結果との相関係数を求めたころ、0.88と高い相関があり信頼性がたしかめられた。
さらに、コンタクトレンズや眼鏡をかけたままでも測定することができ矯正が正しくなされているか否かの確認用としても利用できることがわかった。また、重度の知能障害者に対しても、この方法で検査を実施したところ150名中148名の検査をすることができ、被測定者の最少限の協力で検査できることが確められた。しかし、測定できない眼もあり、どのような眼が測定できないかを、今後明らかにしていく必要があると思われる。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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