研究課題/領域番号 |
60580242
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
山崎 敏範 香川大, 教育学部, 教授 (10036022)
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研究分担者 |
岡本 研正 香川大学, 教育学部, 助教授 (40109137)
井口 征士 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029463)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 書写CAI / 手書き標準漢字データベース / オンライン文字認識 / スプライン関数 / フーリェ記述子 / 手書き文字表示法 / 日本語学習 / 日本語CAI |
研究概要 |
報告者等は、以前からオンライン文字認識手法を利用する、新しいタイプの書写(書き方)CAIシステムを開発し、その実用的な利用法を提案してきた。今回の研究課題では、より実用性の高い書写CAIへの発展を目的とし、以下に述べる成果が得られた。 1.手書き文字表示法の改善、開発 これまでは、一文字データの座標点列をそのまま線画で表示しており、文字を拡大表示したときなどには、量子化による点、画の粗さが不自然であった。今回、スプライン近似関数、フーリエ記述子法によるストロークの平滑化、点画を太めて表示する手法を開発し、自然な書き味のする文字表示を可能にし、ヒューマン・インターフェイスの改善を図った。 2.標準字体漢字データベースの拡張・整備 これまでのシステムで取り扱える字種は、教育漢字996字、ひらかな、かたかなを含めて約1000字の手本文字であった。今回、常用漢字までに拡張、約2000字の手本文字データベースの充実を図った。 3.手書き文字風ワープロの試作 ワープロの普及により、小、中学校でも児童への伝達通知文書にも活字体文字が多くなってきた。字の書き方、整った字を書く練習を最も必要とする時期の児童にとっては、この状況は好ましい風潮とはいえない。本システムの手本手書き文字データベースを利用し、手書き風ワープロ文書の作成を可能にした。 筆記速度、筆圧など、文字の動的特徴を評価できる書写CAIへの発展、入出力インターフェースの改善など残された課題である。本システムは、国際化を迎えた現在、外国人のための日本語学習用CAIとして有望である。
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