研究課題/領域番号 |
60810005
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
苧阪 直行 追手門大, 文学部, 助教授 (20113136)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | マックスウェル光学系 / 色光 / パーソナルコンピュータ / 心理物理実験 / インターフェース / マックスウェル視 / モノクロメータ / 視覚系 / 自動化 |
研究概要 |
マックスウェル視光学系は、眼球の瞳孔のサイズの変化とは独立に眼底網膜上に光パタンを集約入力する特殊な光学系であり、色光や白色光を用いた心理物理実験でよく利用される。しかし、レンズやミラーといった光学系を用いるためチャンネル間のビーム光の重ね合わせや光軸の調整に手間がかかったり、刺激光の時間的制御や色光の波長設定などに時間を要した。これらの手間は手として実験者が手作業で行ななう所から来ているので、今回の試作では、その手続をパーソナル・コンピュータにに行なわせることに主眼点をおいた。安価なパーソナル・コンピュータによる光学システムの自動化は今まで困難であった色光の自動設定、呈示時間の制御などを有機的に組み合わせてコントロールすることを可能にしたといえる。以下目的毎に成果を示す。 (1)光学系への輝度補償回路を組み込み、そのデーターをパソコンのインターフェース回路で読み込むことによりフイールドバックループを形成することができ光軸の安定化をもたらすことができた。 (2)光学系の色光生成器(モノクロメータ)の波長の設定スピードをパルスモーターで制御することにより最大走査速度を17nm/secまで上げることができ、780〜380nmの可視光を約24秒で走査することができるようになった。それに伴ない被験者の反応波長の読み込みなどもパソコンのI/Oボードを介してソフトウェア的に処理できるようになった。 (3)同様に光学系に液晶シャッタを介在させ音のしない光路開閉スイッチをパソコンでコントロールすることが可能となった。同じ方法で高速電磁シャッターもコントロールすることが可能となり、呈示時間のソフトウェアによる制御が可能となった。以上、パソコンによるソフトウェア制御の方法がマックスウェル視光学系でも有効に適用できることが明らかとなった。
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