研究分担者 |
安達 淳 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (80143551)
杉田 繁治 国立民族学博物館, 第五研究部, 教授 (40026042)
堀 浩一 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (40173611)
棚町 知弥 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (10044306)
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
戸田 誠之助 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (90172163)
山中 光一 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (80000032)
|
配分額 *注記 |
21,500千円 (直接経費: 21,500千円)
1987年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1986年度: 11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
1985年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
|
研究概要 |
国文学研究を進めるに当たって必要とされる学術情報は, 極めて多様かつ大量である. 本研究は, これらをコンピュータを活用して如何に組織化し, また高度活用するかの問題に取り組んだものである. そのため, 先ず国文学研究で必要とされる情報の調査, 分析, 分類と整理を行い, これら高次の構造を持つものを, 組織化出来る見通しを得た. ついで, 各次毎の情報を処理するに当り, 必要な方式, 技術, 及びシステム機能等を明らかにした. また, これらの情報を個々バラバラに組織化することもさることながら, いわゆる情報管理の立場からは, 統合的なデータベースとして一元化を計る必要があるので, 従来の技術であるDD/Dを基に, 運用管理すべきデータを知識ベースとして組織化することを試みた. 以下, 研究経緯をまとめる. 1.原文献資料(写本・版本など)やマイクロフィルム資料の画像データを光ディスクへ蓄積してこれらを検索し, また伝送するための技術について研究しプロトタイプシステムを完成した. また, 実際に当館蔵コンピュータの光ディスクに大量のデータを蓄積した. これを原資料流通システムと呼ぶ. 2.研究者の用いる用語から, データベース中の実体へのマッピングを取る手法について, とくに論文データを基とした距離空間に分布するキーワードを, ユーザモデル学習方式により同定する手法について成果を得た. 3.古典作品本文を分析するために, とくにその入力システムについて知識工学手法による要件を整理し, 一部自然文からキーワードの抽出を行った. 4.多様なデータの運用管理のためのデータベースを設計し, DD/Dによる管理法とユーザインタフェースの仕様を決定した. なお, 原文献資料前処理装置を購入し, 画像入力に当たっての標準的入力方式の確立を計り, 前処理機能を分析整理し, 高速大量入力システムを完成した.
|