研究課題/領域番号 |
60840003
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松尾 武清 阪大, 教養部, 助教授 (50029691)
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研究分担者 |
藤田 佳孝 大阪大学, 教養部, 助手 (60093457)
松田 久 大阪大学, 教養部, 教授 (50029592)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 飛行時間型質量分析計 / 生体高分子分析 / パルスイオン源 / TOF質量分析 / 生体高分子 |
研究概要 |
パルス的に発生させたイオンの飛行時間差により質量を選別するTime offlight(TOF)質量分析計は測定可能質量域に上限がないこととイオンビームの掃引の必要性がないので検出感度の向上が期待される。一般的に生成イオンの絶対量の少ない高分子量物質の分析に適した装置である。私達は4個の269゜偏向電場からなる6重収束TOF装置の設計及び製作を行いパルス化適子衝撃型イオン源を用いて装置のイオン光学的調整を完了した。続いて60年度から進行中であった、パルスSI型イオン源を完成させ、ペプチド等難揮発性の生体高分子量物質のイオン化及び分析を可能ならしめた。得られた成果は次のようにまとめることができる。 (1)TOF用パレスSIイオン源の完成。このイオン源では、まず電子衝撃によりXeの1次イオンを連続的に生成せしめ、IOKVに加速後2個のトロイダル電極によるエネルギーセレクター通過後ディフレクターにより高速掃引し、半値巾5n・s程度のパルス照射が可能となった。 (2)高分子量化合物の分析.パルスSIイオン源を使用することにより、グラミシジンS(M.W.1140.7)及びパーフロロアルキル・フォスファジン(M.W.3911)等のTOFスペクトルを得ることができた。 (3)後段加速型イオン検出器を製作し、質量数の多きなイオンについて検出効率が向上することを実験的に確かめた。またチャネルプレートをイオン検出器として用い、検出効率の向上をはかった。
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