研究分担者 |
渡辺 広一 京都大学, 工学部, 助手 (90201251)
城間 祥之 北海道大学, 工学部, 助手 (90113571)
斉藤 たつき 北海道大学, 工学部, 助手 (10001265)
嘉数 侑昇 北海道大学, 工学部, 教授 (60042090)
WATABE Hirokazu Kyoto University Faculty of Engineering Assistant
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配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1987年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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研究概要 |
本研究は学生のCAD実習教育を支援するためのエンジニアリングプログラムベースの開発を目的としている. エンジニアリングプログラムベースとは各種問題向き設計式, 特性解析式, 形状処理, 図形処理等のためのプクグラムモジュールを格納し, 管理し, 検索するシステムを備えるもので, エンジニアリングデータベースを包含する. 本報告書の前半はプログラムモジュール構成のための基本概念となるモデロン概念の提案とその具体化のための研究成果の報告に当てられる. モデロンとはモデリングエレメントの意で, CADにおいてはあらかじめモデロンをエンジニアリングプログラムベースに準備し, これを結合組み合わせて設計対象を構築する. したがってモデロンにどのような性質をもたせるべきかについての十分な考察を行わねばならない. この点について種々検討の結果, モデロンに持たせるべき機能として独立性, 汎用性, 二元性, 全体性, 知能性の5要素をあげ, それぞれに対してアプローチした. 前2者に対しては境因子と呼ぶ特殊な要素を提案し, これによってモデロンをコントロールすることとした. 二元性および全体性については, 問題向きのアプローチを必要とする要素であることから, 例題についての適用結果を示している. 最後の知能性については本研究の範囲外であるので, アイデイアを述べるにとどまっている. 次に本研究報告の後半は具体的に作成したプログラムについて解説している. 学生のCAD教育実習に用いられる課題が毎年変わることを考えて, 一般性のある形状処理および図形処理プログラムを主として開発した. なお, 本研究の成果は北海道大学工学部精密工学科のCAD教育(実習)に実際に適用され, その報告も含まれている. また, 基本概念のみについてであるが, 徳島大学工学部のCAD教育に利用されている.
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