配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1985年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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研究概要 |
本研究は機械構造の特徴に基づいて機械図面の内容検索を実現する方法を研究し, 実際に追記式ディスク装置, イメージスキャナ, データベース・マネジメント・システムを用いて検索システムのプロトタイプの試作を行ない, 内容検索の可能性を示したものである. 本研究で内容検索の手掛かりとした機械構造の特徴の表現方法にかんしては, 本研究の代表者である中島とMITのGoss ardによって提唱され東大で開発されたFeature Desc ription(FD)を適用した. FDは機械設計者が着目する機械構造の特徴に基づいて階層的に機械構造を表現する方法である. 検索対象である機械構造はFDに基づいてFD言語で記述して, それを図面のインデックスとした. さらに, 検索の問い合わせ(Query)の記述にもFD言語を用いた. データモデルについては, 研究分担者である国井が開発したグラフ・データ・モデル(GDM)を採用した. 本研究のシステムにおいては, 図面のイメージ情報は追記式光ディスク装置に, インデックスはミニコンの磁気ディスクにそれぞれ蓄えてある. 機械構造の最も重要な部分である転がり軸受けで支えられた伝動軸やピストン・シリンダ機構等を含む図面を検索対象として選び検索を試みた. その結果, 締結法や密封法も含めて転がり軸受けと軸の様々な組み合わせ方について検索が出来ることを確認した. 検索時間の目標値である1分以内の条件もほぼ満足できた. 今後の課題として明らかになったことはFDによるインデクシングの作業を簡単化することである. このためにはインタラクティブにインデクシングを行なえるようにすることや, あるいは将来的には図面から特徴を自動抽出することが望まれる.
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