研究課題/領域番号 |
60850037
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
斎藤 孝基 東大, 工学部, 教授 (40010681)
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研究分担者 |
永岡 義一 東京ガス株式会社, 技術研究所, 課長
飛原 英治 東京大学, 工学部, 助教授 (00156613)
NAGAOKA Yoshikazu Tokyo Gas Co.Ltd, Senior Researcher
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 吸収冷凍機 / 静特性 / 最適制御 / 省エネルギー / 臭化リチウム水溶液 |
研究概要 |
二重効用吸収冷凍機の部分負荷特性の改善、冷凍負荷変動時の特性の改善のために、静特性を解析するプログラムを開発し、熱入力と希溶液流量の制御の方法について検討した。その結果、以下のことが明らかになった。 1.二重効用吸収冷凍機をモデル化するに当って、各構成機器内にある熱交換器の熱通過率を溶液または冷媒の流量の関数として表した。分離器から高温熱交換器を経て低温再生器に至る中間濃度溶液流路のモデル化が性能予測と最適運転条件を導く上ではもっとも重要であることが分かった。本研究で開発した静特性モデルは、吸収冷凍試験装置の特性を整合性良く模擬する。 2.熱入力一定または冷凍負荷一定のもとでは、成績係数を極大にする希溶液流量が存在し、それは、溶液の顕熱損失と分離器から高温熱交換器へ流出する冷媒蒸気流の損失の関係により定まる。 3.最適希溶液流量を推定するために高温熱交換器の温度効率を新たに定義した。それを監視し希溶液ポンプを制御すれば最適な運転が可能である。 4.各機器内にある熱交換器の性能の成績係数に与える影響では、呼吸器が最も顕著である。 続いて、冷凍負荷や環境条件が変動したときの熱入力と希溶液流量の制御法について検討し、以下の点が明らかになった。 5.冷凍負荷などの外部条件が変化したとき、定常状態の適正動作点を推定し、すぐに制御に移す制御法(MOL制御)は、冷水出口温度比例制御と比較して、安定性に優れ、燃料消費量の少ない制御であることが明らかになった。性能低下などにより冷水出口温度にオフセットが生ずるときの補償法について明らかにした。 6.中間濃度溶液流路の絞りを可変制御することにより、より高性能な運転ができることが分かった。
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