研究課題/領域番号 |
60850043
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 釧路工業高等専門学校 |
研究代表者 |
坂爪 伸二 釧路工高専, その他, 教授 (00041997)
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研究分担者 |
工藤 均 釧路工業高等専門学校, 機械工学科, 助手 (90149899)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 熱伝導率 / 断熱性能試験装置 / 断熱材内水分蓄積 / 水分蓄積挙動 |
研究概要 |
近年、省エネルギ対策により高断熱、高気密の住宅化が進み、これに伴い結露が大きな問題となっている。これは、生活によって発生する水蒸気が低温空間へ水蒸気分圧差によって移動するためである。 水蒸気は、断熱材壁内に透過し、また結露現象となって次第に材料内部へと水分が移動し、蓄積される。 断熱材の熱伝導率は、試料や測定条件によって測定値に影響を与える。特に寒冷地の住宅などで使用される断熱材は、結露や水蒸気透過のために乾燥時に比べて著しい断熱性の低下をきたす。 この影響を明らかにするためには、できるだけ実用状態に近い条件で測定することが必要である。これまで水分の移動、蓄積等のない断熱材の熱伝導率に関する研究が多く、水分移動を考慮したものは比較的少ない。 本研究は、水分蓄積を伴う場合の断熱材の熱伝導率を長時間連続して測定できる試験装置を試作し、これを用いて一般に多く使用されている繊維質断熱材、石滑ボード、建築用材料の水分蓄積時の熱伝導率について検討を行ったものである。 研究内容を要約すれば、次の通りである。 (1).測定できる試料寸法は、900mm×600mmで厚さ400mmまでの大型試料が測定可能である。 (2).測定条件は-40℃〜+40℃の温度範囲で、10〜90%までの温度範囲で任意に調節できる。 (3).長時間にわたって連続的に測定でき、温度,湿度,供給熱量など必要なデータを自動記録できる。 (4).試験装置の測定精度は、熱流束計および基準試料を用いて検討を行ない±5%以内であることを確めた。
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