研究課題/領域番号 |
60850050
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
河村 逹雄 東大, 生産技術研究所, 教授 (20013097)
河村 達雄 (1986) 東京大学, 生産技術研究所, 教授
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研究分担者 |
大久保 仁 株式会社東芝, 重電技術研究所, 担当課長
松本 隆宇 静岡大学, 工学部, 助教授 (40157368)
石井 勝 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40107397)
伊坂 勝生 徳島大学, 工学部, 助教授 (50035630)
原田 達哉 佐賀大学, 理工学部, 教授 (10183568)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
1986年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 高電圧 / インパルス電圧 / 電磁界環境 / ディジタル計測 |
研究概要 |
高電磁界環境下におけるディジタル計測の測定精度を向上させるためには高電磁界環境の評価が先決である。このため約100MHzの周波数帯域を有する電界、磁界センサを試作し、小型インパルス電圧発生装置近傍の電磁界を計測することを通じて、電磁界環境の評価と測定システムの開発を行った。 自然雷に伴う電磁界については、高分解能のディジタル自動計測システムを開発し、日本海側に設置した結果、発生数が少く、世界的にも殆どデータのない冬季雷の電磁界に関するデータを多数収集するのに成功した。 送電線下やガス絶縁開閉装置(GIS)内部などの高電磁界環境下において、人体の商用周波電界曝露量,人体静電誘導電流,汚損がいレサージ電流,GISで発生する高周波電流について、アナログ計測,ディジタル計測を実施して比較検討した。その結果、信号伝送を光で行うことにより、高精度のディジタル計測が十分に可能であること、一部の計測においては、光信号伝送を行わなければ精度の著しい低下を免れないことが明らかになった。 ディジタル計測における測定精度に最も影響の大きいディジタル変換部の精度については、実測と理論の両面で検討を行った。その結果、機種による差が大きく、理論上の最小誤差に近い精度が実現されている機種は少ないことが伴明し、標準的な精度の評価手法が必要なことが明らかにかった。 以上の成果をもとに、高電磁界環境下における標準的なディジタル計測システムを試作し、性能の検証を大型の高電圧実験室で行って、その結果とそれらをもたらす原因について考察を加えた。またこのような計測システムの規格化について検討を行った。 今後の計画として、高電磁界環境の一般的な特性の把握を通じて試験条件の標準化をはかり、計測,制御システムの耐性に関する試験法の実用化を目的として研究を進める予定である。
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