配分額 *注記 |
18,400千円 (直接経費: 18,400千円)
1987年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1986年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1985年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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研究概要 |
本研究の目的は, 分布反射器(DBR)を集積した動的単一モードレーザの動特性を理論および実験両面より解明し, 高性能動的単一モードレーザを実現すること, およびこれらの研究を通してその学問的基盤を確立することにある. このため, 集積レーザの基本構造として, 高効率導波路間光結合および作製再現性に優れたバンドル集積導波路(BIG)構造を考案し, その作製法および動作特性における動的単一モードレーザの高性能化の研究を行い, 以下の成果を得た. DBRレーザの活性領域長の短縮化により, 低しきい値電流動作, 高隣接モード抑圧比, 単一モード動作温度範囲の拡大等の高性能化が可能であることを理論的に明らかにすると共に, 実際に試作したBIG-DBRレーザの動作諸特性の測定からこれを実証した. BIG-DBRレーザの拘束直接変調時の発振軸モードの振舞いを詳細に測定し, 発振波長のチャーピングおよび変調時の隣接モード抑圧比は, 2モード動作レート方程式の理論解析結果と良好な一致を示すことを明らかにし, 実際に試作したレーザの線幅測定結果との良好な一致を得ると共に, 6.5MHzの狭線幅動作を達成した. 活性領域の島状パターン加工プロセスを考案し, BIG-DBRレーザの作製再現性を飛躍的に向上させることに成功すると共に, 従来方法によるレーザを上回る光出力(12.4mW), 隣接モード抑圧比(38dB以上)を達成した. そして, 低電流・高光出力動作を目的とした新型の分布反射型(DR:Distributed Reflector)レーザを考案すると共にこれを試作し, 良好な単一モード発振動作を得た.
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