研究課題/領域番号 |
60850062
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
川又 晃 名大, 工学部, 教授 (30144116)
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研究分担者 |
谷本 正幸 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30109293)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1986年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1985年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | TAT / 高品位テレビ / 衛星放送 / 帯域圧縮 / 画像符号化 / 画像伝送 / 放送衛星 |
研究概要 |
研究実施計画に従って研究を遂行し、ほぼ所期の成果を得たので、その概要を以下に記す。 1.走査線数1125本、周波数帯域20MHzの高品位テレビ信号を、画素の間引きにより、放送衛星の1チャンネルによる伝送が可能な8.1MHzに帯域圧縮する方式を検討し、これを前処理とTATによって実現することとした。 2.前処理は、色信号を時間軸圧縮多重して輝度信号に多重したTCI信号を、64.8MHzでサンプリングし、2:1のフィールドオフセットサブサンプリングによって画素を間引くものである。 3.TATは、これまでに実現されている2モードの他に、1/2間引きモードとフレーム間補間モードを加えた、4モードTATとした。 4.実験装置を製作し、高品位テレビ信号を8.1MHzに帯域圧縮することができた。 5.帯域圧縮の結果は良好であり、動画像のぼけやブロック状のひずみは検知されず、精細さの再現された再生画像が得られた。 6.フィールドオフセットサブサンプリングは画質劣化を殆ど生じさせず、高品位テレビ帯域圧縮の前処理として適している。 7.1/2補間モードによって、補間ひずみ電力が0.1〜0.3dB改善され、再生画像の画質も向上する。 8.フレーム間補間かフィールド内補間かの判定を、各モードの補間誤差の大小比較で行う方法と、フレーム間補間誤差としきい値との比較で行う方法とでは、前者の方が補間ひずみ電力を0.8dB程度小さくできる。 9.静止画に対しては、フレーム間補間モードは、補間誤差電力、画質共向上させ、有効である。 10.動画に対しては、フレーム間補間モードは画質を低下させる場合もある。 11.補間ひずみ電力を最小とするモード判定は、1/2間引きモードやフレーム間補間モードも持つTATでも有効であるが、視覚特性も利用したモード判定を行えば、ゆり一層の画質向上が期待される。
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