研究課題/領域番号 |
60850063
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
杉江 昇 名大, 工学部, 教授 (30126867)
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研究分担者 |
大西 昇 名古屋大学, 工学部, 講師 (70185338)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | コミュニケーション支援システム / 発話障害 / 医用電子 / 音声合成 / 自然言語処理 / コンサルテーションシステム / 医用電子機器 / 発話代行システム / 福祉技術 / マン・マシン・インタフェイス |
研究概要 |
音声によるコミュニケーションに障害をもつ人のための新しい支援システムの開発を行った。このシステムは会話に使われる文を前以って音声合成機能付きコンピューターシステムに登録しておき、必要に応じて文を選択し発話するタイプのものである。本システムの特色は、電話による切符予約や出前注文などに見られるように、会話の流れがあらかじめ予測できる場合に注目し、会話のフローチャートをシステムに入力しておき、会話の流れに応じて、フローチャートでの流れの制御を使用者が行ない、会話の場面に応じて表示される少数の文のなかから文を選択するだけで会話を実行するというものである。このように会話についての知識の一部をコンピューターに受け持たせることにより、使用者は柔軟かつすばやく、発話を行えるようにした。まず第1バージョンとして、システム設計者がフローチャートを入力し、使用者は登録された文のなかのパラメータ、たとえば列車番号や日時などを設定してのち、会話の実行をするというものを作成し、実さいに電話を介して使用できることを確かめた。第2バージョンでは、使用者が自らフローチャートを入力できるようにし、使用者の自由度を拡大した。このシステムの性能を評価するために、フローチャートを入力するのに必要な時間が学習によりどれくらい短かくなるかを調べた。習熟するにつれ、所要時間が大幅に短かくなることがわかった。以上の2つのバージョンとはまったく違うタイプのシステムとして、高度な対話機能を持ったコンサルテーションシステムのプロトタイプを開発した。これは、対話領域に独立な対話制御モジュールと対話領域についての知識ベースモジュールとからなるもので、対話の相手の種々の振る舞いに対し、柔軟に対応できる。したがって、使用者は、対話領域についての知識ベースモジュールを入力し、対話の意図をシステムに伝えることにより対話を委ねうると思われる。
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