研究分担者 |
最所 圭三 九州大学, 工学部, 助手 (50170486)
田中 克己 神戸大学, 工学部, 助教授 (00127375)
今井 浩 九州大学, 工学部, 助教授 (80183010)
KEIZO SAISHO Kyushu University, Research Associate
KATSUMI TANAKA Kobe Unirivesity, Assouate Professor
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1987年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1986年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1985年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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研究概要 |
データベースシステムの高効率化は, 非常に重要な課題である. そのために通常行われている研究は, 並行処理や質問処理等の改良であるが, 本研究で開発したテストベッドシステムはこれらの間の相互干渉を評価し, 総合的な高効率化を目指すものである. 本システムは32ビットのワークステーションU-station上で実現されており, C言語で書かれたソースプログラムは約3000行になった. このシステムを用いて, 本研究で併せて開発された種々の高効率手法を評価した. それらには次のような手法が含まれる. 1.分散データベースにおいて異なった並行処理方式を統合する際に重要な, 可制御・可観測並行処理方式 2.データベース中に相互に関連のあるデータが含まれる場合の並行処理 3.ロックを用いる並行処理方式で発生する読み出し・書き込み競合によるデッドロックが起こらないように改良した二相ロック方式 4.時刻印方式において, 時刻印の定義を緩め, さらに, コストを考慮して後退復帰対象を選択する方式. 本方式は, 長い処理が存在する場合に有効である. 5.大容量主記憶を考慮した場合に, 主記憶と二次記憶の間のデータ転送回数を減らすことによって, 効率を上げる方式. この場合には, 主記憶容量によって最適な処理多重度が決められるので, それに関する考察も行った. 6.システムにかかる負荷が時間と共に変化する場合に適当な, 動的な並行処理方式. これは, ロック単位の大きさを動的に変化させるものと, データ間の関連を動的に変化させるものとがある. 従来の方式とこれらの方式を比較することによって, 考案した方式に長所が多くあることが分かった.
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