研究課題/領域番号 |
60850093
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
長滝 重義 東京工大, 工学部, 教授 (00016320)
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研究分担者 |
矢島 典明 電発フライアッシュ株式会社, 事業開発部, 研究員
大賀 宏行 東京工業大学, 工学部, 助手 (40152061)
岡本 享久 東京工業大学, 工学部, 助手 (50093737)
YAJIMA Noriaki Development Project Department, Denpatsu Fly Ash Co., Ltd.
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | コンクリート / フライアッシュ / 気泡間隔係数 / 耐凍害性 / 空気量 / 水中凍結水中融解試験 / 気中凍結水中融解試験 / ポゾラン反応性 / 圧縮強度 / 未燃焼炭素 / 蒸気養生 / モルタル |
研究概要 |
本研究は、コンクリートの空気連行性や気泡組織におよぼすフライアッシュの影響を明確にし、フライアッシュを混和したコンクリートの強度特性および耐凍害性について検討を加えたものである。 本研究により得られた結論を以下に示す。 (1)フライアッシュの置換率を高くすると、コンクリートの諸性質におよぼす未燃焼炭素量等の影響も大きくなるため、フライアッシュの種類によって所要のスランプ値,空気量を得るための単位水量,AE剤量が著しく変化する。 (2)セメントの20%程度をフライアッシュで置き換えたコンクリートの圧縮強度は、フライアッシュの種類にほとんど影響を受けない。 (3)打設時に4.5%程度の十分な空気量が連行されれば、フライアッシュの置換率の増加にともなう強度の低下が生じても十分な耐凍害性を有する。しかし、フライアッシュコンクリートの場合、経時変化による空気量の減少が激しく、アジテート60分後に採取した供試体の耐凍害性は著しく劣る。 (4)気泡組織の検討では、アジテートによりコンクリート中の径の小さい気泡が消失し、同一空気量でも気泡間隔係数が練り上がり直後に比べ大きくなること、また、水結合材比を下げることにより、径の小さい気泡が増加し、気泡間隔係数が小さくなることが確認された。 (5)気泡間隔係数によってコンクリートの耐凍害性を評価することができる。ただし、non AE コンクリートにフライアッシュを混和した場合には、気泡間隔係数を用いて耐凍害性を評価することはできない。 (6)試験方法によってコンクリートの耐凍害性の評価が大きく異なる。表面劣化を水中凍結水中融解試験で評価し、内部劣化を気中凍結水中融解試験で評価するのが望ましい。
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