研究課題/領域番号 |
60850123
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属製錬・金属化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
徳田 昌則 東北大, 選鉱製錬研究所, 教授 (30006027)
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研究分担者 |
中田 章 関商事株式会社, テクニカルセンタ
小林 三郎 東北大学, 選鉱製錬研究所, 助教授 (60006038)
NAKADA Akira Chief Engineer of Seki Co. Ltd.
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 熱放射スペクトル / 温度測定 / 熱放射エネルギ測定 / 炭材粒子の燃焼温度 / エネルギー温度ヒステリシス / 表面温度 / リニアアレイ素子 / 放射温度計 / 放射率 |
研究概要 |
関商事社製のマルチスペクトルアナライザを改良して新型温度測器を試作し、炭材粒子の着火および燃焼過程の研究に本測温システムを適用して興味ある知見を得た。 (1)黒鉛粉体の粒度は200umとし、炭酸ガスレーザを用いた。着火温度は900〜1000℃であることを確認した。着火温度より低温における試料温度は酸素による低温酸化反応熱の影響をかなり受けることを確認した。 (2)着火および燃焼に要する放射強度は0.7W/【mm^2】であった。燃焼温度は外部放射強度と燃焼熱に関するヒートバランスにより定まるが、粒子の比表面積が大なるため【Po_2】=1.0気圧の場合でも1400℃が最高温度であった。 (3)本測温装置はスペクトルを得ることができるので、その波長積分により、温度と同時に放射エネルギをも測定できると云う利点を有する。温度に対するエネルギのヒステリシスを描くと、燃焼挙動を一層詳細に把握できることを確認した。【Po_2】=0.5気圧の場合、放射エネルギは燃焼温度の上昇とともに増大し、降温とともに減少するヒステリシスを示す。しかし【Po_2】=1.0気圧の場合には、降温とともにエネルギが2〜5倍に増大する温度領域が存在することがわかった。 (4)温度と放射エネルギとの相関関係を同時に測定し得る本装置は、燃焼現象に限らず、反応熱の大きい他の冶金反応の速度論的解明に資する所大と思われる。
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