研究課題/領域番号 |
60850131
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 泰之 (1986) 東大, 工学部, 助手 (80150283)
下斗米 道夫 (1985) 東京大学, 工, 助教授 (60011110)
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研究分担者 |
堂山 昌男 東京大学, 工学部, 教授 (40010748)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 希土類-鉄-ボロン系 / 結晶磁気異方性 / 高圧合成 / 結晶場解析 / イッテルビウム / イッテルビウム-鉄-ボロン / 希土類 / 永久磁石 / 磁気異方性 / 結晶場 |
研究概要 |
1983年に住友特殊金属(株)により発表された希土類-鉄-ボロニ系合金は【Nd_2】【Fe_(14)】Bを代表として、保磁力・エネルギー積、11KOe,47MGoeの非常に大きな材料として注目されており、その原因は【RE_2】【Fe_(14)】Bの結晶構造に起因するREイオンの不飽和4f電子殻による結晶磁気異方性であるとされている。 本研究では、【Yb_2】【Fe_(14)】Bに注目し、その合成を試みた。【Yb_2】【Fe_(14)】BはYbの価数摂動のため常圧下では作成できなかった。そこで15Kbar〜20Kbarの高圧合成を試みた。高圧下ではYbは+3価となり、【Yb_2】【Fe_(14)】B化合物相をつくる事がわかった。得られたデーターとしては、1.キュリー点温度 545K,2.格子定数 a軸 8.740【A!゜】,C軸 11.910【A!゜】である。 また、結晶場計算解析を計算機を使用して行い、【Yb_2】【Fe_(14)】Bについて、計算により磁気異方性解析をした。実験で得られた格子定数を用いた結果、Ybの+3価イオンは、Erの+3価イオンと同じような副格子としての性質を示す事がわかった。これは、【Yb_2】【Fe_(14)】BのF(τ)[=Km(τ)]の傾向が【Er_2】【Fe_(14)】Bの△F(τ)によく似ており、【Yb_2】【Fe_(14)】Bについても【Er_2】【Fe_(14)】Bと同様の軸の回転現象が予想され、低温域で【Yb_2】【Fe_(14)】Bは容易磁化軸[100]をとることが予想される。また異方性エネルギー【K_1】・Λ【in^2】Q型の考虜により、ΔFの温度依存性から容易磁化軸の回転を説明しうると考えられる。
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