研究課題/領域番号 |
60850141
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業分析化学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
松岡 英明 農工大, 工学部, 助教授 (10143653)
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研究分担者 |
安藤 穣 東京農工大学, 工学部, 助手 (50107158)
西田 健三 東京農工大学, 工学部, 教授 (30014989)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1986年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1985年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ゲート機能膜 / イムノアッセイ / 香料トレーサー / タンパク質膜 / Candidaalbicans / イムノアナライザー / ヒト嗅覚 |
研究概要 |
本研究はヒト嗅覚とタンパク質単分子膜(あるいは相当の超薄膜)のゲート特性を利用したイムノアナライザーの開発を目的としており、本年度は昨年度に引き続き、以下の各項目について遂行し成果を挙げた。 [1]イムノアナライザーの製作及び機能試験:昨年度、予備実験で用いた円錐型反応容器ユニットに、自動液面コントローラー及び同制御システムを付加した。制御プログラムも新たに開発し、水位移動が遠隔でディジタル制御できるようになった。本システムの完成により測定の自動化、連続化の見通しが得られた。 [2]タンパク質膜のゲート特性解析:水面に展開したタンパク質が水面、バルク水溶液、及び器壁にどのような割合で分布するかという問題は、本システムの性能評価上重要である。そこで牛血清アルブミン(BSA)を用いて水位移動に伴う器壁への吸着量を調べた。その結果に基き器壁吸着補正項を明らかにした。水面にBSAが残留している状態は電顕観察及び螢光標識タンパク質の落射螢光顕徴鏡観察により確認した。次にBSA、及びイムノグロブリンG(IgG)を、匂い分子(ベルサリド)を飽和させた水面に各々展開させた。これらの膜について匂いの強さを指標としてゲート特性を明らかにした。 [3]免疫分析への応用:病原性酵母Candidaalbicansの免疫分析に適用した結果、菌体濃度【10^2】〜【10^5】cells【ml^(-1)】の範囲で菌数を測定できることがわかった。またタンパク質や小分子を免疫分析する場合に対応するために、ラテックス徴粒子に抗体を固定化し、これを用いたアッセイ系について基礎的検討を行なった。以上により、本アナライザー実用化研究が大きく進展しその意義は大きい。
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