研究課題/領域番号 |
60850143
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業分析化学
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
飯田 芳男 成蹊大, 工学部, 教授 (10054264)
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研究分担者 |
梅沢 哲男 フィンガン, マット・技術部, サービスマネージャー
一岐 百合雄 大倉理研, 技術部, 主任
出川 久雄 成蹊大, 工(現東洋曹達研究所), 助手 (10180100)
代島 茂樹 成蹊大, 工, 助手 (60095940)
ICHIKI Yurio Ohkura Riken Co. Ltd.,Chief Engineer
UMEZAWA Tetsuo Finnigan-MAT Inc., Service Manager
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
1986年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1985年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | GC / MS / イオントラップ式質量分析計 / 簡易GC / 簡易MS / ITD |
研究概要 |
1.簡易型GC-前年度末に完成した試作1号機(約23cmの立方体形で、重量約6Kg)について性能テストを行った結果、【I】最大巻径の市販GCキャピラリーカラム(約21cm径)の使用可能、【II】オーブンの直線昇温は20℃/minまでは良好、【III】キャリヤーガスの圧力調整容易で安定、など概ね良好な結果が得られた。レローレ【I】300℃までの繰り返し使用により外板が除々に熱くなり50〜70℃に達する、【II】50℃以下の初期温度にするための冷却所要時間が15分間以上、【III】インテリジェントプログラマーの設定操作が面倒、【IV】ワイドボアカラムの使用不可、などの欠点が見出された。これを改良した2号機の試作を行い、62年3月に完成した。 2.簡易型MS-前年度に引続きイオントラップMSについて性能テストと改良を行った。質量スペクトルの測定感度は良好で1mg以下の試料で測定が可能であったが、【I】選択イオン検出法による測定感度が不十分で在来型より約半けた低い、【II】ダイナミックレンジが狭い、【III】CI法の適用が困難、【IV】ヘリウム中の水分、空気の影響大、【V】試料によっては分子イオンが出現しにくい、などの欠点があった。【I】,【II】を改善するためにイオン化時間を従来1msに固定していたのを試料導入量によって0.1〜25msの範囲で変えられるようにし、【III】はイオン化の後プロトン化に要する反応時間を置き走査するようにし、水分の影響除去はm/z20から走査を行うことにした。これらの改良による実験は電子回路およびコンピュータソフトの変更を要するので、メーカーに依頼中であり、仮のソフトを用いて実験をしたところでは感度の向上以外は十分な結果が得られなかった。62年4月末に回路の変更とソフトができる予定である。 以上の結果からGC,MSの改良後の性能テストを行って本研究をまとめたい。
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