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電解法による機能性薄膜の製造とその応用試験

研究課題

研究課題/領域番号 60850150
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 工業物理化学・複合材料
研究機関広島大学

研究代表者

佐々木 和夫  広島大学, 工, 教授 (00034322)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
キーワード電解法 / 機能性薄膜 / 導電性高分子 / チタン化合物
研究概要

本研究においては、電解法を用いて得られる諸種の機能性薄膜の特性を生かした応用面の開発を目的として、すでに我々の行なった基礎研究の成果をもとに、以下の二つの課題について実用化のための方策を検討した。得られた研究成果を要約して以下に示す。
1.チタン化合物の電析被膜の耐食材料としての研究
(1)チタン化合物の電析量、析出形態におよぼす電析電流密度等の8種の実験条件について検討し、最適条件を確立した。
(2)EDX、ESCA等による表面分析を行ない、電析膜は少量のカリウム、亜鉛を含むチタンの水和酸化物であると同定した。
(3)各種金属を基板に用いて種々の条件下で電析させた被膜の耐食性をボルタンメトリーにより検討した結果、ステンレスおよび鉄基板上に低電流密度で電析させた膜は基板の溶解を著しく抑制した。
(4)上記二つの系について実際に腐食試験を行なった結果、ステンレスの場合に、硫酸および塩化ナトリウム溶液中で著しい耐食性が認められ、本法はステンレスの防食法として有用であると判明した。
2.導電性高分子被膜の電解製造とその応用開発
(1)ポリアニリンを用いる水溶液型二次電池について、亜鉛を陰極とする電池および二酸化鉛を陽極とする電池について長期間のサイクル試験を含む電池特性を検討した。いずれの場合も良好な電池特性が得られたが、急速充放電や過充電劣化の点では二酸化鉛電池が、酸素に対する安定性では亜鉛電池が優れていた。
(2)両極ともにポリマーを用いる電池について、ポリフェニレンジアミン-ポリNメチルアニリン電池等について電池特性を検討し、充放電効率、放電容量の点で満足すべき結果が得られた。
(3)表示素子への応用について検討し、3種のアニリン誘導体のポリマーを用いることにより、多色表示が可能なことを見出した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Chemistry Letters. 1986-2. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Journal of Electrochemical Society. 133. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 第26回電池討論会講演要旨集. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 電気化学協会85秋季大会講演要旨集. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 日本化学会第52春季年会講演予稿集. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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