研究分担者 |
阿尻 雅文 東京大学, 工学部, 助手 (60182995)
堀尾 正靭 東京農工大学, 工学部, 助教授 (40109301)
津留 義通 東京ガス(株), 技術研究所, 室長
藤岡 祐一 三菱重工(株), 技術本部, 研究職
小島 紀徳 東京大学, 工学部(現職成蹊大学工学部), 講師 (10150286)
TSURU Yoshimichi Tokyo Gas Co. Ltd.
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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研究概要 |
石炭等難燃性固体燃料を効率良く燃焼させ, かつ硫黄酸化物, 窒素酸化物を炉内で除去して環境保全を同時に達成する方式としての流動層燃焼技術の開発研究を行った. 燃焼装置として, 新しい気固接触方式として近年注目されている循環流動層(高速流動層)を採用した. 循環流動層燃焼のプロセス設計を通じて本技術の技術構造を明らかにするとともに, 脱硫脱硝等の将来の技術開発課題を明確にした. 循環流動層内の粒子挙動を調べるため, コールドモデルを製作し, 粒子ホールドアップ, 粒子逆混合を測定した. これと並行して脱硫脱硝に関する速度論的検討を行った. 脱硫に関しては二段燃焼を想定した低酸素濃度条件下における石炭石による硫黄酸化物の固定化反応の実験及び理論的検討を行った. 脱硝については, 層形成物質を触媒としたアンモニアの分解と酸化反応及び窒素酸化物の還元反応の速度論的検討を行い, 循環流動層内での窒素化合物の反応経路を明らかにした. また, 石炭チャーから燃焼時に生成する窒素酸化物量の実験的測定と理論的検討を行った. 以上の循環流動層の燃焼の要素技術研究に加えて, 循環流動層燃焼装置のベンチスケールモデルを製作し燃焼実験を行った. 目視観察を行い層内粒子の流動及び燃焼挙動を観察すると同時に, 出口ガス分析を行い燃焼状態を評価した. また, 炭種を変えて燃焼性の差異をみた. 一方, 従来型の気泡流動層燃焼に関してもベンチスケールテストを行ない, フリーボード内ガス濃度の測定を行って, 二段燃焼の効果を検討した.
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