配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1985年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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研究概要 |
本研究は, アクリジン環の強い蛍光を利用した新しい分析システムを開発する目的で研究を行い, その成果は次の二つの蛍光試薬, N-(9-アクリジニル)マレイミド(NAM), 及び, 9-ブロモメチルアクリジンを用いるカルボン酸分析の二つに大別される. 1.NAMは従来合成が困難で非常に低い収量であった. 本研究ではオキザリルクロリドを乾燥ベンゼン中で加え反応する方法により約35%の収量に改良された. 2.NAMと-ScHとの新しい発蛍光反応を見出し, -Se-Se-の電気還元法と組み合わせ, ゼレノシスチンの超高感度分析法を開発した. 3.NAMとSHとの発蛍光反応を利用した, ホモシステインの分析法を開発した. 又, メチオニンを, メチオニンーr-リアーゼを用いてホモシステインに導き, NAM蛍光反応と組み合わせた, 新しいメチオニン分析法を開発した. 4.NAMとSO2の反応を利用した, ワイン中のSO2の定量法を開発した. 同法により従来法の1000倍以上の感度での分析法が可能となった. 5.我々は先に, 9-ブロモメモルアクリジンの合成と脂肪酸分析への応用について検討したが, 本研究では, 特に, 蛍光ラベル化反応の高速液体クロマトグラフとの組み合わせによる分析システムを開発した. 又, 脂肪の脂肪酸組成を分析するための, テトラエチルアンモニウムクロリド(TEAC)をケン化に用いDMF中でラベル化する方法を開発した.
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