研究課題/領域番号 |
60860015
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
豊島 重造 新大, 農学部, 教授 (80018522)
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研究分担者 |
林 知己夫 放送大学, 教授 (50000188)
斉藤 昌宏 東潟大学, 農学部, 助手 (90018820)
山本 仁志 東潟大学, 農学部, 助手 (30018543)
仁木 直人 統計数理研究所, 助教授 (10000209)
高田 和彦 新潟大学, 農学部, 教授 (00018524)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 生態観察 / 行動追尾 / 動物電探 / マイコン制禦 / 長時間自動観察 / ビデオ画像解析 / 化学発光体 / マイコン制御 |
研究概要 |
本研究は野生獣が飼育場内でどのような行動をとるかを解析するため、長時間連続的に対象動物の位置を追尾し、記禄するシステムを開発することを目的としている。原理的に多くの方法が考えられるが、現在の科学技術で実現可能であり、また安価で普及可能な方法として小型発信機を利用したマルチアンテナ法と、テレビ画像を解析するビデオ画像追跡法を取りあげた。前者は主として60年度に研究を行なったが、発信器の重量、発信継続時間に難点があったので本年も引き続きそれらの改良を行なった。ビデオ画像追跡法については60年度は理論的な検討のみを行ない、本年度初めて具体的な実験を行なった。以下にその要点をまとめる。テレビカメラによるビデオ画像から対象動物を取り出し、その位置を決定する方法は誰れもが考えるが、現在の技術水準では大型コンピュータを組み込まない限り実用的な処理を行ない得ない。そこで、マイクロコンピュータで処理ができるように対象動物を発光体でマーキングすることにした。発光体としては発光ダイオードと化学発光体をテストし、後者の発光面積が大きいことからビデオ画鎗像として記録するには有利であることを確認した。次に市販の化学発光体を首輪として対象動物(ノウサギ)に装着して実験を行った。この結果、市販のものは発光力(光量)に難点があり、テレビカメラから15cm離れると画像として記録され難いことが明らかになった。そこで透明プラスチック製の首輪を作り、化学発光体10cc程度を封入したもので実験したら、30m前後の距離でも明るい点として撮影できることが確認された。現在はこのビデオ画像から対象動物の位置を割り出し、記録するプログラムを開発中である。テレビカメラの位置をより高くし、位置の計算が一層正確になるように工夫する必要があるものの、10秒毎に約6〜8時間継続して行動を追跡することが可能となり、当初の目的を達成しつつある。
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