研究課題/領域番号 |
60870004
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
入沢 宏 岡崎国立共同研究機構, その他, 教授 (30033947)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1985年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | パッチクランプ法 / 細胞内pH測定 / パッチ電極の改良 / INSIDE / OUTパッチ法の改良 |
研究概要 |
パッチクランプ法の発展に伴ない一般生理学は大きな発展期を迎えているが、パッチ法により単に単一チャネル電流を記録するのみでなく、一箇の細胞全体の電流を記録して多細胞系の実験系で行ってきた。電流系の実験をミクロ及びマクロの視点に立って研究することが必要となった。このためにはパッチクランプ法を改良してその生理学的研究への利用を一層容易にする工夫が必要である。 本試験研究においては一箇心細胞全体の電流系の測定を続けると共に同時に、細胞内のpH、Ca濃度を測定しうるような装置を作成した。それには倒立型顕微鏡に回折格子分光器、光チョッパー、光電子倍増管を付した一連のミクロ測定装置を作成し、その出力をロックイン増幅器を介してオシロスコープ上に、又は計算機中に記録できるようにした。この装置は完成して目下実験を急いでいる。 次に細胞のINSIDE OUT標本の作成法について機械的脱膜法を考察し、これによる実験を発表した。最後にパッチ法の一改良として細胞内の透析がある。透析技術の改良も本研究の一目的であった。本年度は透析技術の改良についてGAP法を改良すべく実験を進めたが、現在まで充分な改良をなし得なかった。しかし電極直径を5μmに増加することにより、一本の電極を用いても充分効率よい透析が得られた。本年度は現法を利用して実験を進めたが、来年次には二本電極を用いる潅流法を用いて透析効率を一層良好にする実験が組まれている。本研究は一箇年をもって終了し、次年度は特定研究においてこれらの研究を一層進める予定である。
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