研究課題/領域番号 |
60870006
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
林 泰正 兵庫医科大学, 医, 教授 (40028387)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 眼底直視下光刺激装置 / 赤外線眼底カメラ / パーソナルコンピュータ / テレビジョンモニター / Maxwell視光学系 |
研究概要 |
赤外線テレビジョンで眼底を観察しながら光刺激を行うことができる動物用の実験装置を試作した。装置の概要は次のようである。 本装置は赤外線カメラと光刺激のための指標を呈示するテレビジョンモニター(CRT)からなる。赤外線眼底カメラはトプコンの11型眼底カメラを改造したもので、照明系に赤外線透過フィルターを插入しリング状の瞳により、眼底を照明する。眼底の観察系は、2.0mmの円形の瞳で眼球を出た光が対物レンズを通り、フィルム面に結像する。この部にリレー光学系を置き、赤外線テレビジョン撮像管のターゲット面に再び結像し、テレビジョン像として撮像する。撮像管と共役の位置に白黒のCRTを置き、ここに視標を呈示すると、撮像系の光路を逆行して対物レンズを通り、2.0mmの円形の瞳を通って眼底に結像する。これはMaxwell視光学系であり、非球面の対物レンズにより、収差の少ない人工瞳の像を得るとともに、視標と眼底の像も収差が少ない光学系である。赤外線で撮影した眼底のテレビジョン像とCRTの視標の像を電気的に重ねることにより、視標の位置を確認する事ができる。以上の装置が作動することは、共同研究者の可視が臨床用の眼底視野計で確認してあり、甲南カメラ研究所に作成を依頼した。架台は動物に合わせて前後左右上下の動きの他に上下約10°左右約15°の傾斜が可能である。 臨床用の眼底視野計は視標の位置をライトペンで指示していたが動物実験のためにパーソナルコンピュータにより視標の作成、呈示をプログラムで行うことができるようにした。視標の1ドットは視角にして3.5分である。視標の明るさはNDフィルターを組み合わせて0.1-4.9log unitまで変えることができる。視標は正8角形の対角線方向に動かすことができる。視標の点滅頻度、運動速度をさらに高めることを検討している。
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