研究課題/領域番号 |
60870009
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
遠藤 實 東京大学, 医学部, 教授 (50009990)
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研究分担者 |
飯野 正光 東京大学, 医学部, 助手 (50133939)
木村 康志 東京大学, 医学部, 助手 (30111511)
中島 宏道 田辺製薬株式会社, 生物研究所, 所長
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研究期間 (年度) |
1985 – 1987
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研究課題ステータス |
完了 (1987年度)
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配分額 *注記 |
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 骨格筋 / スキンドファイバー / 薬物スクリーニング / 実験自動化 |
研究概要 |
本研究は、骨格筋収縮制御機構の素過程を特異的に促進あるいは抑制する薬物を、未熟練の技術補助者でも系統的にスクリーニング出来る方法を確立することを目的としている。今年度は、以下の二点について、検討した。 1.スキンドファイバーによる作用機序スクリーニング法の開発。スキンドファイバーによる薬物作用の解析、とくに、筋小胞体に対する作用の解析は、複雑なプロトコールで、非常に多種類の溶液を次々にスキンドファイバーに適用して、その結果を見るという実験が必要になる。未熟練の技術補助者でもその複雑なプロトコールを誤りなく施行することができるように、溶液交換をマイクロコンピューターで制御した自動溶液交換装置で行うこととした。自動溶液交換装置は、昨年度作成・報告した。電磁弁駆動回路を用い、本年度購入した「三次元位値制御ロボット」により、開空間に置かれた多種の溶液溜めから溶液を吸って供給する方法を試み、実用に供し得ることが分った。現在、溶液量の経済性、その他について、昨年度の加圧瓶法と比較検討中である。この自動溶液交換装置を用いて、(1)筋収縮蛋白系のCa-張力関係、(2)筋小胞体のCa取り込み、(3)筋小胞体膜の受動的Ca透過性(4)筋小胞体のCaによるCa放出機構、等に対する薬物作用の検定をそれぞれ行うプロトコールを作成した。使用標本については、全筋は溶液の標本中への拡散時間の点でやはり難点があり、単一筋線維ないしは細い線維束を用いざるを得ない模様であるが、なお検討を続けている。 2.生筋による骨格筋作用薬のスクリーニング法の実用化。未熟練技術補助者でも使用可能な全筋の反応と、熟練して初めて得ることの出来る単一筋線維の反応を比較し、持続的反応は平衡に達する時間を除けば同じ反応が得られるが、一過性反応は、全筋の反応は定性的には良いが、定量的には問題があることを確認し、対策を検討中である。
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