配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1985年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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研究概要 |
1.融合細胞の選択法として, (1)FITC結合およびXRITC結合オクタデシルアミンを作り, 2種の細胞をそれぞれの色素で蛍光染色し, 細胞融合後2種の蛍光色素で標識された融合細胞を自動細胞分析分画装置によってソーティングする方法, (2)親細胞をアクチノマイシンDおよび塩酸エメチンで処理して, 蛋白合成を阻害し, 融合細胞を選択する方法, (3)ビオチン化親細胞(ミエローマ細胞)とビオチン化抗原と反応した感作リンパ球をアビジンを介して結合した後, 細胞融合を行う方法試みた. 種々の努力を行ったが, いずれの場合にも効率よく融合細胞を選別することはできなかった. 2.融合効率を高めるための融合細胞に適した培地の検討では, (1)マウスB細胞ハイブリドーマ作製について, 最近開発されたGIT培地が優れていることがわかった. 融合頻度は, ミエローマ細胞8000個に1個の割合で融合細胞の増殖が認められた. これは既報の成績と比べて採光の効率である. (2)ヒト単クローン抗体作製についても, (マウス×ヒト)ヘテロミエローマ(SHM-D33)とEBウイルス感染によるリンパ芽球様細胞との細胞融合にGIT培地を使用すると, ミエローマ細胞 5500個に1個の割合で融合細胞の増殖が認められた. この効率はこれ迄の報告の中で最高の効率である. この培地はクローニング効率を高め, ハイブリドーマの抗体産生量も高値を示した. この方法はヒト単クローン抗体作製に極めて有用と期待される.
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