研究分担者 |
菅原 和夫 弘前大学, 医学部, 教授 (80136788)
町田 和彦 大分医科大学, 医学部, 助教授 (00111104)
三角 順一 大分医科大学, 医学部, 教授 (40109658)
熊江 隆 大分医科大学, 医学部・公衆・衛生医学, 助手 (40145363)
島岡 章 大分医科大学, 医学部・公衆・衛生医学, 助手 (40136792)
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研究概要 |
1.昭和60年度の研究計画に従い, 以下の研究成果を得た. また, 本年度の成果は第56回日本衛生学会総会において報告し, 日本衛生学雑誌に投稿し掲載された. (1).標準血清を健常人200名の血清より作成し, 検体の希釈率や除蛋白法等のイオンクロマトグラフによる陰イオンの測定条件を検討し, 確立した. (2).主要設備であるElectron Chemical Detector(ECD検出器)を用いて, 臭素イオン, ヨウ素イオン, さらにSH基を有する有機物の検出に成功した. 2.昭和61年度の研究計画に従い, 以下の研究成果を得た. また, 本年度の成果は第57回日本衛生学会総会において報告し, 日本生気象学会雑誌に投稿し, 掲載が受理された. (1).血清中陰イオン量の基礎値の変動を検討するために, 健常成人男子13名より一年間にわたって得た血清を測定し, 季節的変動があることを認めた. (2).同一時期に採取した血清より, 年令, 職業及び居住地区をマッチングさせ, 男性122名, 女性119名を選出し, 肝疾患, 腎疾患, 高血圧, 低血圧, 糖尿病, 及び貧血による血清中陰イオン量の変化について検討した. 3.昭和62年度の研究計画に従い, 以下の研究成果を得た. また, 本年度の成果はClinica Chimica Actaに投稿準備中であり, 第46回公衆衛生学会総会においても報告する予定である. (1).昭和61年度に選出した上記の241検体中で繰り返し測定のバラツキの大きかった検体について再度測定を行い, 血清中の陰イオン量と一般臨床検査20項目の測定値をフロッピーディスクに入れた. (2).コンピューターにより統計的分析を行なった結果. 血清中陰イオン量は新しい臨床検査値として有望であると思われたが, さらに例数を増して検討する必要性を痛感した.
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