研究課題/領域番号 |
60870038
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
伊藤 榮彦 佐賀大, 理工学部, 教授 (30025332)
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研究分担者 |
本村 保 九州ミタニ, K.K.PDP製造部, 部長
豊島 耕一 佐賀大学, 教養部, 助教授 (50131769)
村上 明 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (60039253)
小林 茂治 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (00039273)
HONMURA Tamotsu K. K. Kyushu Mitani
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 軟X線画像 / X線検出器 / ガス蛍光法 / X線診断 / Xeガス蛍光法 / 軟X線 / 高感度・高空間分解能 / 小型・簡易測定装置 |
研究概要 |
百数十KeV以下のエネルギーを持つX(δ)線の検出は、從来の蛍光結晶体等を用いる方法では極めて検出効率悪く、そのため統計変動が大きくなり空間分解能の著しい劣化をもたらした。此のことがX線診断等に大きな障害となっている。 本法はガス蛍光体に電場を印加する事により、X線検出素子自体に増巾作用を持たせ、空間分解能の画期的向上を計るものであるが、さらに從来の此の種原理に基づく検出器が極めて複雑かつ大型であり実用的でなかったので、種々の工夫を加え抜本的に簡単に此の原理に基づくX線検出を行い得る装置の開発に成功した。 成果 1.全体を極めて薄型かつ軽量にし、かつ安定した作動を得たこと。 Xeガス中における百数十より数KeVに至るX線の光電子変換効率および、その変換電子のガス中での平均自由行路を計算し直して、從来のものより抜本的に薄型にし、かつ1気圧のXeガスで充分な利得を得られることを発見。(厚さ約15mm,径65mm)全装置が極めて簡単になった。 2.高増巾度の実現に成功したこと。 上述のような超薄型軽量のものでも充分な感度を得ることの確認(60KeVX線に対し約110倍以上の増巾度を得ることが出来た。 3.高安定度の確認 我々が試作した超薄型・封じ込み型でも約1年間増巾度の劣化をもたらすガス純度の劣化は見られず、ガス純化装置等が一切不要となった。 以上の試験結果より見て、本法は極めて安定に100倍以上のX線増巾度を実現し得かつ、大面積2次元画像が得られることから、X線診断等に極めて有用な機器であることが解った。
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