研究課題/領域番号 |
60870058
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
前田 一雄 鳥取大, 医学部, 教授 (80031946)
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研究分担者 |
中嶌 一彦 鳥取大学, 医療技術短期大学部看護学科, 講師 (20172306)
辰村 正人 鳥取大学, 医学部産婦人科, 講師 (90127457)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 胎動計 / 胎動心拍数図 / 胎動バースト / コンピュータ自動解析 / 胎児行動学 / 胎動解析 / 胎児活動期 / 胎児安静期 / 胎動 / 胎動図 / 胎動スパイク / 瞬時胎動数 / コンピュータ解析 / 超音波ドプラ胎動計 |
研究概要 |
超音波ドプラ胎動計は、胎動を客観的、連続的に胎児心拍数と同時記録でき、胎児健常性の評価に広く応用されている。胎動はスパイク状信号で胎動図に記録され、胎児の行動学的状況や胎児心拍数一過性頻脈に関係深い胎児の粗大運動ではスパイクが集合し、胎動バーストとして記録される。本研究では迅速で客観的な胎動自動診断ができるよう胎動のコンピュータ解析を行った。まず超音波ドプラ胎動計で検出される胎動、胎児心拍数、陣痛の各信号をAD変換器でサンプリングし、コンピュータ(NEC PC-98XA)に入力し、データ用フロッピに収録した。ついで胎動解析専用プログラムで、フロッピに収録されたデータを再生し解析実行した。コンピュータ解析では胎動バースト基準を設定して胎動スパイク及びバースト間隔時間、胎児心拍数、陣痛の15分間同時表示を行った。その結果、胎児行動学的状況の認識が容易になり、その有用性が認められたので、次に胎児行動各期のスパイク分布を検討した。胎児活動期、安静期、呼吸様運動の各時期に分類し、主に5分区画単位で、設定した11段階のレベルでのスパイク振幅、間隔の平均±SDおよび間隔のヒストグラムを検討した。活動期で振幅の平均値は高く、SDも大きく、間隔のヒストグラムでもばらつきが大きかった。安静期のスパイク振幅は最低レベルのみに分布し、呼吸様運動では比較的低いレベルで間隔の短い部分に分布していた。次に、スパイクピーク点を結ぶエンベロープ表示では、活動期にバーストに一致してピークがみられ、安静期では低く平滑であった。呼吸様運動期のエンベロープは低く平滑であるが、安静期よりは高いレベルで表示された。以上の検討により、胎動スパイク分布やエンベロープ表示で胎児行動各期の特徴が見出され、胎動のコンピュータ自動解析の有用性が示唆された。
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