研究課題/領域番号 |
60870073
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
速水 昭宗 阪大, 歯学部, 講師 (30028477)
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研究分担者 |
徳岡 修 大阪大学, 歯学部, 助手 (70155513)
藤下 昌巳 大阪大学, 歯学部, 助教授 (50028809)
渕端 孟 大阪大学, 歯学部, 教授 (70028728)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 断層 / 顎関節 / デジタル画像処理 / 断層像再構成 / 立体表示 / 合成断層法 / デジタル・ラジオグラフィ / 3次元再構成 / 画像処理 / 3次元表示 |
研究概要 |
本研究は断層撮影中に受像したX線テレビ画像を使って、コンピュータ処理をし、一回の断層撮影で多数の顎関節断層像を得、それらの断層像を基にして顎関節の3次元表示と計測を行うものである。 最初に、X線テレビ系の画像歪の除去法を開発し、断層像合成の前処理を行った。断層像合成処理は、画像シフトによる任意断面合成法と、X線CTに用いられている2次元逆投影法を拡張した3次元逆投影法の2種類を開発して、これらの方法を比較した結果、断層像再構成時間の関係で画像シフト法が現在のところ有利であると判断した。また、画像再構成時にフィルタリング処理を行い、X線テレビ画像1枚ごとにエッジ強調処理を行った結果、断層画像が鮮鋭になると同時に、ボケ像が減弱して、顎関節の真の輪郭線が見やすくなった。次に、本システムで合成した0.5mm間隔42層の顎関節断層像を使い、見やすくなった真の輪隔線をマニュアルでトレースし、顎関節頭と関節窩の3次元座標を入力した。この座標データを使ってグラフィックターミナルLEX-90上に顎関節の立体表示を行った。用いた手法はワイヤーフレーム法,単純シェーディング法,スムーズシェーディング法であり、さらに関節窩の半透明表示を行って顎関節頭の位置を視覚的に把握できるようにした。次に、顎関節頭と関節窩の最短距離(CFD)を3次元的に計測し、CFDの値を立体表示した顎関節頭上にマッピングし、カラー表示した。上記の顎関節の立体表示により、関節頭の関節窩に対する位置づけがさらに明確に把握できるようになった。 今後の課題は、アレイプロセッサやシグナルプロセッサを用いて、再構成の高速化を計ると共に、より鮮明な画像を得るための画像処理法を開発することであり、さらに、臨床の場での評価を行う予定でいる。
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