• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Ras遺伝子産物のモノクローナル抗体を利用したがん診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 60870082
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関北海道大学

研究代表者

大塚 栄子  北海道大学, 薬学部, 教授 (80028836)

研究分担者 岩井 成憲  北海道大学, 薬学部, 教務職員 (10168544)
井上 英夫  北海道大学, 薬学部, 助手 (80088856)
三浦 一伸  北海道大学, 薬学部, 助手 (70001980)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードC-Ha-ras遺伝子 / 合成遺伝子 / モノクローナル抗体 / GDP結合活性 / GTPase活性 / P21 / GDP結合蛋白質
研究概要

本研究の目的は発がん遺伝子の一種であるC-Ha-ras遺伝子の遺伝子産物に対する抗体を作成し、その抗体をがんの診断に応用することである。C-Ha-w・s遺伝子産物は、その遺伝子を化学合成し、大腸菌で発現させて大量に得ることにし、膀胱がん,肺がん,腎盂がん,正常細胞が有する4種類の遺伝子を合成した。これらは、コドン12番目あるいは61番目に点突然変異を有する。合成遺伝子を含むプラスミドで大腸菌をトランスホームしたところ、それぞれのrasたんぱく質が効率よく発現されていることが判明したので、大腸菌を大量に培養し、細胞抽出液を得て、DEAE-Sephacilカラムクロマトおよびゲル濾過法により目的のたんぱく質を+数mgから数+mg得た。これらのたんぱく質はすでに報告されているGDP結合活性,GTPase活性を有することも明らかにした。得られたrasたんぱく質の抗体を得るために、マウスを免疫し、脾臓細胞を取り出し、マウスのミエローマとのハイブリドーマを作製した。スクリーニング、クローニングを行なってc-rasたんぱく質に特異的なモノクローナル抗体産生細胞を10種得た。このうちrasたんぱく質のN末端から12番目がバリンに変異したrasたんぱく質に特異的なモノクローナル抗体をハイブリドーマ培養上清から得、その性質を調べた。抗【ras^(val12)】は【ras^(val12)】に強く結合し、また他の変異rasたんぱく質、正常細胞のrasたんぱく質とも抗原抗体反応を示した。従って、膀胱がん【ras^(val12)】に特異的なモノクローナル抗体を選択することはできなかったが、rasたんぱく質に対するモノクローナル抗体は作製できたので、ras遺伝子が活発に発現しているがんを診断する方法は確立できる見込みである。

報告書

(2件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Miura;Y.Inoue;H.Nakamori;S.Iwai;E.Ohtsuka;M.Ikehara;S.Noguchi;S.Nishimura: Jpn.J.Cancer Res.(Gann). 77. 45-51 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Miura, Y. Inoue, H. Nakamori, S. Iwai, E. Ohtsuka, M. Ikehara, S. Noguchi, and S. Nishimura: "Synthesis and Expression of a Synthetic Gene for the Activated c-Ha-ras Protein" Jpn. J. Cancer Res. (Gann). 77. 45-51 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.77-1. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi