研究課題/領域番号 |
60870089
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
折井 豊 京大, 医学部, 助教授 (60028149)
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研究分担者 |
川西 正祐 京都大学, 医学部, 講師 (10025637)
佐野 晴洋 京都大学, 医学部, 教授 (60025533)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1985年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | リポソーム融合 / 光活性化法 / ポルフィリンリポソーム / 色素レーザー / リポソーム破壊 / 光励起 / チトクロム酸化酵素リポソーム / 光散乱強度 / 電導度 |
研究概要 |
光励起によるリポソームの融合・破壊の基礎実験を、以下にまとめる経過で行った。 1.リポソームの調製に、従来用いていた凍結・融解・超音波法に加えて、透析法を導入し、大量調製の方法を確立した。これまでに、西洋わさびのペルオキシダーゼ、チトクロム酸化酵素、バクテリオロドプシンで再構成したリポソームに加えて、pH指示薬、ポルフィリンリポソームを調製した。 2.フラッシュ励起色素レーザーの組み立て、発振制御用のコンピューターインターフェースの製作を行い、コントロール、データ処理のプログラムを、C言語で作成した。 3.リポソームの破壊を検出するために、分光光学的方法、電気化学的方法を確立した。 4.チトクロム酸化酵素リポソームとバクテリオロドプシンリポソームをカルシュウムイオンの存在下で融合させた場合、光照射により呼吸活性が促進されることを観測し、融合を判定する一つの指標を確立した。 5.プロトポルフィリンを埋没させたリポソームを光照射すると、極めて短時間にポルフィリンが分解するとともに、リポソームの破壊することが判明した。破壊の程度は酸素濃度に依存し、酸素のかわりに窒素気流中で光照射すると、その程度はかなり抑えられた。 6.ポルフィリンリポソームにチトクロム酸化酵素を再構成させた標品を光照射すると、酸化酵素活性が100%近く失われた。 7.ローダミン色素レーザーで光励起したポルフィリンリポソームの減衰過程をフラッシュフォトリシス法で解析し、吸収スペクトルと吸光度の時間変化から、2段階変化の動力学的過程、酸素濃度の影響を明らかにした。
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