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毒薬危検薬を含まない血液ヘモグロビン測定試薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 60870098
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関銀杏学園短期大学

研究代表者

松原 高賢  銀杏短, その他, 教授 (80040145)

研究分担者 三村 孝俊  銀杏学園短大, 衛生技術科, 講師 (70123875)
福島 世紀  銀杏学園短大, 衛生技術科, 助教授 (60071875)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードヘモグロビン測定 / 界面活性剤
研究概要

1.陰イオン性界面活性剤による方法 入手しうる限りの多種の陰イオン性界面活性剤を検討し、ヘモグロビン(Hb)測定に利用できるもの数種が見出されたが、そのうち純品として最も入手し易くしかも安価なラウリル硫酸ナトリウム(SLS)を採用し、これを用いて実用上満足すべきHb測定試薬を開発することができた。
(1)反応機序 Hb【O_2】液及びメトヘモグロビン(Hi)液とSLS の反応を吸収スペクトル的に解析して次の機序が推定された。SLSによりHb【O_2】はHiに転化し、さらにHiの誘導体【I】に変化する。この反応はHi1分子に対しSLS約100分子で完結する。SLSの量が多いと誘導体【I】から誘導体【II】を生ずるが、SLSが10,000分子に至っても反応は完結せず【I】と【II】の平衡的状態にある。たゞしこれは巨視的解釈であって微視的には【II】はSLSの量に応じて生成される連続的誘導体の総称と解すべきである。【I】,【II】ともに535mmに極大吸収を持ち、SLSが多いほど吸光係数が低い。
(2)以上の反応にはpH,イオン強度,非イオン性界面活性剤の有無が影響する。血液Hb測定に好適な条件はpH7.4〜8.0,リン酸緩衝液M/15〜M/60,トリトン×1000,0.3〜0.1g/dl,SLS2〜5mMである。
(3)用手的方法で血液についてSLS法と従来のシアンメトヘモグロビン法を比較したところ、両者の成績は満足すべき精度で一致した。
(4)今後実施予定の研究事項 病院の臨床検査室において担当の検査技師が実地に本法を使用し、現行のシアンメトヘモグロビン法と一致する値がえられることを確認する必要がある。次に本法を自動多項目血球計数機に組込むことを工夫する。
2.陽イオン性界面活性剤法,アルカリヘマチン法については今後も検討を進める。

報告書

(2件)
  • 1986 実績報告書
  • 1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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