研究課題/領域番号 |
60880003
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
渡辺 健二 阪大, 工学部, 教授 (70107142)
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研究分担者 |
岡本 耕輔 日本真空株式会社, 技術部, 技師長
岩本 雅民 三菱電機株式会社, 中央研究所, 部長
橘 英三郎 大阪大学, 工学部, 助手 (80029165)
戸田 三郎 東北大学, 工学部, 助教授 (60005387)
西川 雅弘 大阪大学, 工学部, 助教授 (50029287)
IWAMOTO Masatami MITSUBISHI Electric Corp., Central Research Laboratory, Manager
OKAMOTO Kousaku ULVAC, Head Director
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1986年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1985年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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キーワード | 形状記憶合金(SMA) / SMA継手 / 迅速な交換技術 / 可逆性形状記憶 / トレーニング効果 / マルテンサイト変態 / カセットコンパクト炉 / カセット核融合炉 / コンパクトトロイド / SMAカップラー / 変態温度 / 炉心部交換技術 |
研究概要 |
本研究では、第一壁に新材料を使用することなく、炉心第一壁ならびに周辺部を短期間で置換し、しかも1回1回は迅速に交換する手法を研究開発することにより、材料に求められている仕様を軽減すると共に、新しい高エネルギー密度核融合炉概念の具体化を促進することを目的とする。 具体的には炉心第一壁およびその周辺部を継ぐ機械的結合部に、形状記憶合金(SMA)を有効に利用して、放射性物質の飛散のない、着脱可能でしかも耐圧、耐真空性のよい大型継手を開発するための研究である。 60年度はSMA継手の大径管(直経50mmΦから200mmΦ)の製作を可能とした。また可逆動作特性を得るために水圧拡管方式を採用して、確実に可逆動作をすることが分った。また大型管に対してNIKEZDの計算コードを修正しSMAに適用可能の見通しを得た。 61年度は各々の継手に対し、効率の良いポンチによるトレーニング法を採用した結果、3回のトレーニンググで再現性のよい可逆動作を示した。可逆変化量は継手内径の3%程度である。以上の可逆SMA継手を使ってて締め付け圧力の測定を行なった。締付圧力は圧力発生温度から温度上昇に対して比例的に増加する。また、肉厚に対して比例し、内径に対して反比例する。締め付け代(SVSパイプ半径とSMA継手回復時の半径との差)に関係して増加することがわかり、スケーリング式が求められた。 真空継手に関しては、従来にない、SMA継手管とSVSフランジの突起部との直接接触で真空シールを行なう新しいシール法を開発し、実験的には6×【10^(-11)】(Torr・l/sec)の低リーク量を達成し、大型真空装置への適応可能性を示した。 以上のことより、SMA継手が第一壁・周辺部の簡単・迅速な交換手法として有望であることを示した。
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