研究分担者 |
堀 浩一 国文学研究資料館, 助教授 (40173611)
宮澤 彰 学術情報センター, 助教授 (80099928)
大山 敬三 学術情報センター, 助教授 (90177022)
橋爪 宏達 学術情報センター, 助教授 (40172853)
安達 淳 学術情報センター, 助教授 (80143551)
HORI Kocihi Associate Professor, National Institute of Japaness Literature
浅野 正一郎 学術情報センター, 助教授 (50092119)
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配分額 *注記 |
16,600千円 (直接経費: 16,600千円)
1987年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1986年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1985年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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研究概要 |
本研究では, 具体的な実用化の対象として, 学術情報センターが大学図書館にサービスする目録システム用のワークステーションを取り上げている. 自営のX.25パケット交換網である学術情報ネットワークの上で稼働する目録システムは, 中央におかれた複雑な構造を持つデータベースに対して, ネットワークを介して対話的にデータ検索や入力を行なうシステムであり, 構造化されたデータを相互に転送すること, データのダウンローディングの機能, 画面志向の良好な利用者インタフェースなどが求められている. 本研究は最近性能向上が著しい小規模計算機(パーソナルコンピュータないしワークステーション)を, 上記のネットワーク志向業務に適用できるようにすることを目標とするものである. 本研究では, まず基本となるネットワークプロトコルを設定した. データベース操作にとって必要な画面転送プロトコルは, 構造化されたデータベースレコードをホスト・端末間で円滑に転送できるようにするものであり, このプロトコルでは, データのダウンロード等の機能との整合性を考慮にいれている. 良好な利用者インタフェースと並んで, 本研究で重視した点は, ネットワークプロトコルの負荷をできるだけ軽くするということであった. このために, 通信手段としてCCITTのX.28等に基づく「VTSSプロトコル」を設定し, PADを用いてワークステーションを簡便にパケット網に接続できるようにした. これらのプロトコル仕様を満足するプロトタイプ・ソフトウェアは, UNIXオペレーティング・システム上で作成された. また, この仕様は計算機製造会社に公開され, これに応じてソフトウェア開発が行なわれた結果, 既に5種のシステム上で稼動している. さらに開発さたソフトウェアについては性能試験も行ない, 応答速度向上のためのソフトウェア改修等にも反映している.
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