研究課題/領域番号 |
60880006
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平川 顯名 京大, 医学部, 教授 (10025645)
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研究分担者 |
小森 優 京都大学, 医学部, 助手 (80186824)
桜井 恒太郎 京都大学, 医学部, 講師 (80127084)
湊 小太郎 京都大学, 医学部, 助教授 (00127143)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1986年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1985年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 医用画像 / PACS / 画像データベース / 画像検索 |
研究概要 |
本研究はディジタル病歴画像の収集や保存管理を行う画像データベースシステム、いわゆるPACS(Picture Archiving and Communication System)における臨床的環境、すなわちX線フィルムの無い、全ての医療情報がディジタル化された高度情報化病院における臨床的利用に適した画像検索用端末の開発と、そのプロトタイプの設計・試作を目的としたものである。昭和60年度においては、画像検索用ワークステーションに必要な機能について考察し、その要求仕様を明らかにした。そしてプロトタイプ試作のための基本的ハードウエアの構成と基礎的ソフトウエアの作成をおこなった。この成果を受けて、昭和61年度にはプロトタイプの改良とその臨床的評価を行い、PACSのための画像端末の試作という所期の目標を達成した。 試作した医用画像検索用ワークステーションの機能は次の通りである。すなわち、まず患者の氏名を指定すること、その患者の全病歴画像がディスプレイ画面上に一覧表示される。少ない画面に多くの画像を呈示するため個々の画像は適当に特徴を強調した上で縮小した要旨画像である。ワークステーションのユーザである医師はここから診断上キーとなる画像群を検索し、別の表示画面に並べる。その後、検索した原画像がデータベースから伝送される。この際この画面は索引として利用される。設計に当ってはキーボードの操作を最小限に抑え、アイコンとマウスによるユーザインターフェースを用いた。さらに、画像検索用ワークステーションの臨床的使用感の評価を行い、このプロトタイプが一般的な医師のためのワークステーションとしては必要にして十分な機能を持つものであることを示した。また他方、放射線科医師などの画像診断専門家のためには、より表示能力の高い、また画像処理能力の大きいワークステーションの開発が必要であることも明らかにした。
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