研究課題/領域番号 |
60880009
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 東京工業大学 (1986-1987) 名古屋大学 (1985) |
研究代表者 |
星 元紀 東京工業大学, 理学部, 教授 (20012411)
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研究分担者 |
川村 和夫 高知大学, 理学部, 助手 (30136361)
山本 雅道 岡山大学, 理学部, 助教授 (50011565)
雨宮 昭南 東京大学, 理学部, 助手 (30011670)
星野 善一郎 岩手大学, 教育学部, 教授 (30004592)
沼宮内 隆晴 東北大学, 理学部, 助教授 (90004324)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1987
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研究課題ステータス |
完了 (1987年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1987年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1986年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1985年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | ユウレイボヤ / 継代飼育 / 浮遊硅藻 / 野外遺伝子の収集 / 人工魚礁 / 多型 / 制限酵素 / 実験動物 / 浮游硅藻 / H-2遺伝子 |
研究概要 |
初年度の研究成果をもとに、各地で更に継代飼育を試みると共に、餌料・飼育法の改良、野外の分布状況の調査やマーカーとなる形質の検討を行なった。本年度得られた結果は次の通りである。 1.初年次に第2代個体を得、その継代飼育の結果兄妹交配で第5世代、自家授精で4世代目の個体を得ることが出来た。この継代飼育は数ケ所で行なわれており、餌料及び飼育の省力化に問題が残されてはいるが、実験室内での飼育が可能になったと言える。 2.餌料としては浮遊硅藻Chaetoceros gracilisが最適であり、この餌料を培養液と共に飼育海水中に与えて、水温約23℃下では1〜2ケ月で成熟個体となることがわかった。最初予定していたTetracermisは大量培養法が確立し、凍結保存により一年中供給できる。人工餌料と共に補助餌料として用いた。 3.東北・関東・中部・中国・南四国地方の海域の分布状況の調査が進み、夏場を除き年中野生の材料を採集する事が可能になりつつある。また、夏に海中の残存個体が激減することは、消える前に室内に引きあげて飼育することで解決できた。この際表面海水より底層海水を与える方が成育の良い事もわかった。各海域での採苗に良好な時期・場所の把握も進んだ。 4.アイソザイムのパターン解析には、デンプンゲル泳動法が有効であることがわかり、更に改良を加えて、検討中である。 5.カタユウレイボヤのジーンライブラリーを作製できたが、まだ十分と言い難い為更に高分子量のDNAを得ることを検討中である。 6.個体別に得たDNA制限酵素分解断片を電気泳動後、rRNA28Sをコードする領域付近のDNAプローブを用いてサザンブロッティングを行い多型を解析した。その結果個体差・地域差が認められ、rDNA28Sは遺伝マーカーとして使用できる事が明らかになった。
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