研究分担者 |
宮本 正道 東京大学, 教養学部, 助手 (70107944)
森 寛志 東京大学, 理学部, 助手 (30174379)
工藤 康弘 東京大学, 理学部, 助手 (30107693)
小沢 徹 東京大学, 理学部, 講師 (00011651)
田賀井 篤平 東京大学, 理学部, 助教授 (40011738)
|
研究概要 |
本研究は3年度にわたり鉱物結晶データベース利用システムの開発を行ってきた. 初年度は主にハードウェアのシステム確立とプログラム改定および開発を行い, 最終年はこれらの使用説明書の作成に主力をそそいだ. 本研究は東大大型計算機センターにあるユーザデータベースとしての鉱物無機結晶データベースを利用する際に必要な応用プログラムの開発と改良を行い, このデータベースの利用および入力が有効に行われるシステムを確立することを目的とした. そのデータも地球・惑星構成物質として関心のある天然物質および無機工業材料として利用価値のある人工物質など各ユーザの関心のある物質のデータを合せて一つのものとした研究利用中心のオープンデータベースであるので, そのような特色を生かすことを目標として利用システムの充実をはかった. データベースより検索した結晶についてただちにカラー結晶構造図を書かせるプログラムが開発され, その使用説明書の作成を行った. 現在もっともよく使われているNECのPC9801型端末で使用でき, グラフィック端末上のカラー図形を熱転射型カラーハードコピープリンターに出力できるプログラムが完成した. これは結晶図の回転, 改定, 多面体表示なども物質同定コードを入力するだけでできるので, 研究および教育上有効に利用されることが期待できる. パーソナルコンピューター間および大型センターとの交信のためPC-UXの利用を試みたが, 現段階では上記プログラムの直接利用の方が容易である. 現在東大大型電子計算機センターのユーザデータベースとして利用されているMINCデータベースをパソコンの汎用リレーショナルデータベースで利用するための入力形式の確立, 大容量の変換について検討し, dBASE IIIプログラムとのデータ交換の方式およびテストデータベースが確立された.
|