研究課題/領域番号 |
60890012
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 鹿児島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
疋田 誠 鹿児島工高専, その他, 助教授 (90044619)
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研究分担者 |
須田 隆夫 鹿児島工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (10163031)
今堀 信昭 鹿児島工業高等専門学校, 機械工学科, 講師 (30124168)
岡林 巧 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (40044630)
東島 栄 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (70100807)
平野 宗夫 九州大学, 工学部・水工土木学科, 教授 (50037850)
HIGASHIJIMA Sakae Kagoshima National College of Technology, Dept. of Civil Engineering, Professor
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 桜島火山 / 新規火山灰の堆積 / 現地観測 / 土石流の発生限界 / 流出解析 / リモートセンシング / レーダ雨量計 / 土石流予知 / 活火山 / 土石流 / 災害予知 / 火山灰 / 防災システム |
研究概要 |
1.風向頻度で基準化した降灰量の堆積厚とLANDSATのMSS画像の輝度レベルに関する関係式が得られた。堆積火山灰の粒度分布の実測値は理論値とよく一致する。更に、噴煙高度の平均値・実測した堆積火山灰量及び上層風の頻度分布を用いると、各年毎の桜島の噴出火山灰量が計算できる。その値は爆発回数とよく対応し、噴出火山灰量は爆発一回あたり約4万トンで推移し、昭和60年は異常に多く約7万トンに達した。その結果、爆発回数により任意期間における各流域毎の火山灰の堆積厚の計算が可能となり、土石流の流出期模の予測計算に取り入れることができる。 2.長谷川下流端における土石流検知線の切断記録から土石流の発生と不発生がはっきりしているデータに対して、到達時間として40分を選ぶと、累加雨量が7mmで土石流発生の可能性が生じ、13mmになると必ず発生することが示され、現地火山灰を用いた室内実験の結果でも充分適用しうることが判明した。得られた流出モデルは火山灰の堆積厚及び斜面長の分布特性を考慮しており、数値シミュレーション実験を重ねた結果、式中のパラメータは桜島火山に充分適用しうる値であり、土石流に対する避難予知への利用が可能である。 3.建設省国見山レーダ雨量計の画像データは毎日常時観測されてオンラインによる各市町村と接続出来、桜島の土石流の避難予知への利用が可能である。昭和61年7月10日鹿児島市内を中心にした局地的な豪雨に対しても、鹿児島県により収集されたがけ崩れの分布図とレーダ雨量計による累加雨量の関係はよく対応し、レーダ雨量計の有用性を示した。同雨量計による土石流発生・不発生限界図を作成し、桜島の主要河川に対して土石流発生記録を調べた所、得られた土石流発生の空振り率・見逃し率は土石流の発生予報を行う際に充分有用である。
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