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ヘルペスウイルスによる細胞癌化機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61010001
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

大里 外誉郎  北海道大学, 医学部, 教授 (30000912)

研究分担者 小清水 弘一  京都大学, 農学部, 教授 (90026518)
川名 尚  東京大学, 医学部, 教授 (90010272)
田中 重明  東海大学, 医学部, 助教授 (20055966)
平井 莞二  東海大学, 医学部, 講師 (00100991)
加藤 四郎  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (90029752)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
18,200千円 (直接経費: 18,200千円)
1986年度: 18,200千円 (直接経費: 18,200千円)
キーワードEBウイルス / サイトメガロウイルス / マレック病ウイルス / 単純ヘルペスウイルス / 水痘帯状疱疹ウイルス / 細胞癌化機構
研究概要

研究目的:ヘルペスウイルス群は、ヒトを中心に広く潜在・分布しつつ、自然宿主への腫瘍原性を発揮する特異な存在である。本研究課題は、未だ明確ではないヘルペスウイルスと宿主細胞間の多様な相互作用を、試験管内実験解析を通じて把握し、ウイルスを原因とするヒトの癌化機構の解明に資することを目的とする。
成績:1)ヘルペス遺伝子群の癌化関連の機能と発現:サイトメガロウイルス(CMV)について、発がんに密接に関連する核内抗原PENAの合成が、protein Kinase活性を有する65K蛋白によって誘導されること、さらにPENAの発現をcontrolする760bpの領域が見出された。他方、EBウイルス(EBV)の発がん蛋白と目される核内抗原EBNAが、ヒトBリンパ球に分化異常をひきおこす可能性が強く示唆された。
2)ヘルペス発がんにおける宿主細胞との相互作用と細胞側遺伝子の関与:マレック病ウイルス(MDV)のin vitroトランスフォーメーションが、ふ化卵鳥卵リンパ球を標的細胞として可能となった。トランスフォーム細胞はMDV DNAと特異的染色体異常を呈し、ヒナに腫瘍を形成した。他方、単純ヘルペスウイルス(HSV)トランスフォーム細胞のDNAが正常細胞を悪性変換することを見出し、ヘルペス発がんにおける宿主遺伝子の活性化を示唆した。
3)ヘルペス発がん増強因子の構造特性:広汎な潜在分布の中からがん化の顕在化するヘルペスウイルスでは、発がんの増強因子が重要である。(一)-indolactam【V】をモデル化合物としてEBV発がん増強に関する構造が検索された結果、インドール環の7および14位がトランスフォーメーションの増強に最も重要な構造であることが明らかとなった。
以上、本年度の主要な成績に基づき、今後の研究の一層の進展を期している。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Koizumi,S.: Virology. 150. 161-169 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Yano,S.: Int.J.Cancer. 38. 275-284 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Maotani,K.: J.Virol.58. 657-660 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Shiraki,K.: Biken J.29. 7-10 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Kuzumaki,N.: J.Natl.Cancer Inst.77. 1273-1279 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tokuda,H.: Cancer Lett.33. 279-285 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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