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腫瘍に対する放射線効果を修飾する未知因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 61010004
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

坂本 澄彦  東北大, 医学部, 教授 (20014029)

研究分担者 土屋 武彦  産業医科大学, 教授 (60122850)
横路 謙次郎  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (70034618)
御厨 修一  国立病院医療センター, 医長
小林 博  北海道大学, 医学部, 教授 (20000911)
入江 五朗  北海道大学, 医学部, 教授 (30001788)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
19,600千円 (直接経費: 19,600千円)
1986年度: 19,600千円 (直接経費: 19,600千円)
キーワード低線量全身照射 / マウス腫瘍 / 転移 / ホルモン依存性腫瘍 / 腫瘍免疫
研究概要

昨年度の研究に於て、低線量(10ラド)の全身照射を行なって後、腫瘍へ放射線の局所照射を行なうと腫瘍細胞致死効果が有意に増強されることが判った。今年はその効果の生物学的背景として免疫学的検討を行なった。今までに判っている結果は次の通りである。1.10ラドの全身照射を行なった担癌マウスから摘出された脾臓の単核細胞より誘導されたアロ特異的キラーT細胞活性及びNK活性は、非照射担癌マウスの活性より有意に増強する。2.次に担癌マウスの脾細胞の分画を調べるMac-1及びMac-2の分画が非担癌マウスに比べて有意な増加を示すが、全身照射(10ラド)を行なうと、Mac-2細胞の著明な現象がみられる事が判った。
次に局所照射と癌転移との関係の検討についてもその免疫学的解析が行なわれた。即ち、癌転移率は4500ラド以上で高く、4000ラド以下の照射では転移率が低いという結果の免疫学的背景が検討された。その結果は宿主の抗腫瘍免疫活性は低線量3000ラド照射では未治療担癌ラットと比較して増強していたのに対し、高線量6000ラド照射ではその増強が認められなかったという結果を得ており、今後、更にどの線量範囲であれば免疫機能の増強がみられるが、その線量限界を詳細に検討する事にしている。
又、放射線の抗腫瘍効果発現に対するホルモン系の関与に関する検討であるが、今年度の研究で、卵巣ホルモン依存性を示す3腫瘍系が確立され、これに対する放射線の効果が、卵巣ホルモン非依存性で、同じ組織型をもつ腫瘍との効果と比較された。これらはいずれもDMBA誘発癌であるが、ホルモン依存性の腫瘍に対する放射線の効果の方が大きい結果が示唆されている。この理由についてはホルモンリセプターの放射線感受性の検討など現在も研究中である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 坂本澄彦: Oncologia. 20. 86-88 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 坂本澄彦: 癌の化学療法. 14. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Yamashina,K.: Cancer Immunol.Immunother.21. 45-50 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Kobayashi,H.: J.Biol.Response Mod.5. 1-11 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 御厨修一: 日本癌治療学会誌. 21. 119-125 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 御厨修一: 日本癌治療学会誌. 21. 752-759 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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