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胆汁逆流による胃癌発生促進に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61010013
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

小堀 鴎一郎  東大, 医学部, 助手 (30110696)

研究分担者 降旗 千恵  東大医科研, 癌生物研究部, 助手 (70012755)
梅田 典嗣  国立病院医療センター, 消化器科, 部長 (20110497)
南原 利夫  東北大, 薬学部・分析化学, 教授 (30004534)
長与 健夫  愛知県がんセンター, 総長 (50073094)
佐藤 茂秋  国立がんセンター研究所, 生化学部, 部長 (00076994)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
1986年度: 17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
キーワード残胃癌 / 胆汁および胆汁酸 / プロモーター作用
研究概要

1.残胃癌の発生頻度が一般人口における胃癌の発生頻度に比して高いか否かを検討する目的で昭和34年〜同59年の剖検輯報における胃癌死症例を詳細に検索した結果残胃癌が最近の5年間に他期間における症例数の約5倍に増加していることが明らかとなった。
2.残胃癌の発生が胆汁成分の逆流に深く関与するものであることが以下の臨床的ならびに実験的データから強く示唆された。
1)胃の部分切除後5年以上を経た223例につき残胃吻合部周辺の胃粘膜の性状を生検を中心とした内視鏡的検索した結果、腺窩上皮過形成,腺管ののう胞状拡張が胆汁逆流のおこりやすいビルロート【II】法再建胃に有意に高い頻度でみとめられ、更にこの変化が術後20年以上経過例の65.2%にみられる。
2)別の施設における同様な検討でも前癌病変とも考えられる異型上皮の発生頻度が術後10年をすぎると上記ビルロート【II】法再建胃に有意に高く発生する。
3)24時間pHモニタリングを行った胃切除後患者についての検討では胆汁逆流の多い患者ほど萎縮性胃炎になりやすいことが示されている。
4)実験的に胃切除を行ったラットに高コレステロール食を与えて胆汁分泌を促進させると普通食で飼育したラットに比して胃癌発生頻度が高い。又胆汁の逆流のしない手術操作を行ったラットに胆汁酸を投与すると、非投与群におけるよりも癌の発生頻度が高くなる。
3.胆汁酸の胃癌発生促進作用のメカニズムとしてプロモーション作用が以下の実験から強く示唆された。 1)発癌物質と胆汁酸の組合せ実験で発癌物質の投与量をそれのみで発癌しうる充分な量にまで増加させると胆汁酸の促進作用が明らかでなくなる。 2)7種類の胆汁酸ナトリウム塩のうち6種類がODC活性(発癌プロモーター活性)を示す。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kobori,O.,et al.: J,Natl.Cancer Inst.77. 1047-1052 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Saito,T.,et al.: Jap.J.Cancer Res.77. 739-742 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Nagayo,T.,et al.: Cancer. 57. 138-146 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Furihata,C.,et al.: Ann.Rev.Nutz.6. 67-94 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Furihata,C.,et al.: Jpn.J.Cancer Res.77. 238-243 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Nanbara,T.,et al.: J.chromatogr.366. 396-402 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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