研究課題/領域番号 |
61010014
|
研究種目 |
がん特別研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高久 史麿 東大, 医学部, 教授 (40048955)
|
研究分担者 |
寺田 雅昭 国立がんセンター, 部長 (10124421)
小高 健 東京大学, 医科研, 教授 (00012691)
鎌田 七男 広島大学, 原医研, 教授 (00034629)
三浦 恭定 自治医科大学, 教授 (60048965)
内野 治人 京都大学, 医学部, 教授 (40034615)
|
研究期間 (年度) |
1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1986年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
|
キーワード | 白血病 / 染色体 / 発癌遺伝子 |
研究概要 |
白血病細胞および前白血病状態にあるMDSの細胞を材料として、トランスフォーミング遺伝子同定の感度を上げる目的で、in vivo selectionアッセイを試みた。 1.各種白血病細胞DNAについて検討した結果、27例中18例が陽性であり、うち9例がN-ras,1例がK-rasであることが明らかになった。non-rasである8例については、secondary assayを行った結果、少なくとも3例についてはsecondary transformantにおいてAlu-sequenceが保存されていることから、ヒト由来トランスフォーミング遺伝子の存在が示された。すなわち、この系によりnon-ras遺伝子が検出され得ることが判明した。 2.MDS患者骨髄細胞DNAを用いて検討した結果、18例中10例が陽性であり、うち3例はN-rasであった。これらの3例は、6ケ月〜12ケ月後に白血病化を認めた。MDSにおけるN-rasの活性化機構と臨床的な白血病化との密接な関連を強く示唆するものと考えられる。 3.このように臨床経過とトランスフォーミング遺伝子の活性化との関連を検討することは前白血病から白血病への移行の分子機構を解析する上で意義あるものと考えられた。
|