研究課題/領域番号 |
61010015
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
村松 正実 東大, 医学部, 教授 (10035454)
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研究分担者 |
高井 克治 東京大学, 医学部, 教授 (10010000)
島崎 淳 千葉大学, 医学部, 教授 (10008229)
小林 俊三 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (50080057)
田中 武彦 大阪大学, 医学部, 教授 (60028272)
野間 啓造 大阪大学, 医学部, 講師 (30093446)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
1986年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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キーワード | ステロイドレセプター / ER / AR / GR / VDR / cDNA / 一次構造アミノ酸配列 / リガンドアフィニティークロマトグラフィー |
研究概要 |
村松はchambonらにより発表されたヒトエストロゲンレセプター(ER)cDNAの部分構造から3種類のDNAプローグを作成し、これを用いてラット子宮cDNAライブラリーをスクリーンし、ラットERcDNAを得た。その一つはラットERの全一次構造を含んでいた。ラットERは600アミノ酸から成り、分子量67029である。このクローンをpSV2ベクターに繋いでcos7細胞に導入するとエストロゲンに対してラット子宮ERと同じ親和性を持つ蛋白質が作られた。全アミノ酸配列はヒトERと88%相同性があり、中央のDNA結合領域はヒト・ラット・ニワトリで100%保存されている事が明らかとなった。ゲノムDNAをサザンブロットで調べるとERと相同性のある配列が複数個存在する事が認められた。小林は800gのウシ子宮から数段階の精製を行なってER活性を含む700μgの蛋白質を得たが、これは65kdの主バンドの他になお10数本のバンドがみられた。島崎はヒト前立腺肥大組織からアンドロゲンの精製を試みつつある。各種クロマトグラフィーを比較した結果、DNAセファロースと17αエポキシプロピルセファロースによるリガンドアフィニティクロマトグラフィーの併用が有効である事がわかった。野間は、ラット肝よりMolybdate存在下で、PC、DEAEカラムで部分精製したGRを【^3H】-DexMesylateで共有標識し、活性化後DEAE、PCで精製し、更にSDSゲル電気泳動で30〜40%純度の標品を得た。しかし、収量は2〜3%で、一次講造を知るには不十分であった。田中は、ラット肝のGRがDEAEセルロースで3つの分画に分れることをみたが、ピークCは未熟な幼若ラット肝では見られない。高井は、ニワトリ小腸粘膜クロマチンからピリドキサーに燐酸を用いて効率よくVDRを抽出する方法を見出し、VDR精製への糸口を開いた。
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