研究課題/領域番号 |
61010032
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 尚司 東大, 原子核研究所, 助教授 (70026029)
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研究分担者 |
坂本 澄彦 東北大学, 医学部, 教授 (20014029)
伊藤 彬 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70012771)
上蓑 義朋 東京大学, 原子核研究所, 助手 (60160339)
野田 章 東京大学, 原子核研究所, 助手 (20114605)
平尾 泰男 東京大学, 原子核研究所, 教授 (10013351)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
19,900千円 (直接経費: 19,900千円)
1986年度: 19,900千円 (直接経費: 19,900千円)
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キーワード | 重イオンシンクロトロン / 医生物照射コース / ビーム取出し系 / 静電セプタム / ビームモニタ / ビームプロファイルモニタ / 拡大照射野 / ビーム変動調整機構 |
研究概要 |
東大核研で建設中の重イオン蓄積リング(シンクロトロン)TARN【II】のリング中を周回している核子当り350MeVのイオン(HeからNeまで)ビームを、外に引出して医生物照射のためのビームコースを建設することを目指して、本年度は以下の研究を実施した。 1.重イオンビーム取出し系の作成 静電高圧型偏向電極のセプタムに達したビームは、静電場により4mrad偏向されて、約1/6周後の長い直線部に設置された取り出しビーム偏向用二極電磁石(セプタム電磁石)に入り、さらに85mrad偏向されて、リング内の軌道からはずれて外に引出される。この時、セプタム電磁石のセプタムコイルは静電型セプタムの影に入っているように設計された。この静電高圧型偏向装置はリング内の超高真空(〜【10^(-11)】Torr)中に設置されるが、取り出しビームの位置変動に対処して微調することができるように、駆動機構を持つ必要があり、超高真空の実現に必要な300℃のベーキングに耐えうる駆動機構の開発に特に留意した。 2.医生物照射用ビームコースの検討と制御システムの作成 ビームは2個のスキャッタラで均一に拡げた後、空気中に引出す。引出窓の外側にはビームの均一性をモニタするプロファイルモニタ、照射線量をモニタするビーム電流モニタ、照射試料の位置決めを容易にする装置が取付けられる。ビームモニタは透過型電離箱で、マイクロコンピュータに接続したエレクトロメータで計測する。プロファイルモニタは多線式電離箱で、コンピュータ処理によりCRT上に同時表示される。 3.今後の研究計画 ビーム取出しから照射コースまで含めた全体のビームオプティックスの解析検討が来年度の研究開発課題である。
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