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リンフォカインとそのアクセプターに関する免疫学的及び分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61010049
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

岸本 忠三  阪大, 国立大学(その他), 教授 (10093402)

研究分担者 浜岡 利之  大阪大学, 医学部, 教授 (60028529)
渡辺 武  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (40028684)
湊 長博  自治医科大学, 講師 (40137716)
菅村 和夫  東北大学, 医学部, 教授 (20117360)
谷口 維紹  大阪大学, 細胞工学センター, 教授 (50133616)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1986年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
キーワードBSF2 / BCGF【II】 / TRF / Bリンパ球増殖因子 / IL-2 / IL-2レセプター / HTLV-1(PX) / NK細胞 / プレB細胞株 / 抗体遺伝子
研究概要

免疫応答の調節あるいは免疫のエフェクターフェーズにおいて効果を発揮するサイトカインとそのレセプターに関して研究を行い以下の結果を得た。1)ヒトBリンパ球分化因子(BSF2)をコードするcDNAをクローニングし、その全構造を決定した。その結果BSF2は184コのアミノ酸よりなり、G-CSFと配列相似性を示すこと、IFN【Β_2】26Kd蛋白とBSF2は同じ分子であること、しかしBSF2には坑ウィルス活性はないことがリコンビナント分子を用いて証明された。2)マウスBリンパ球増殖、分化因子(BCGF【II】/TRF)をコードするcDNAがクローニングされ、その全構造が決定された。この分子は単にBリンパ球の増殖、分化を誘導するのみならず、Tリンパ球や好酸球にも作用しうることが示された。3)活性化Bリンパ球やBリンパ芽球細胞株がそれら細胞自身に働くBリンパ球増殖因子を産生し、それによって増殖することが示された。4)ヒトIL-2の染色体遺伝子をクローニングし、その制御DNA配列が同定された。5)ヒトIL-2レセプターcDNA遺伝子をマウスTリンパ球に移入し、高アフィニティーレセプターを出現させることに成功した。又、HTLV-1のPX遺伝子を移入し抗T3抗体で刺激することによりIL-2とIL-2R遺伝子の発現がtransactingに刺激されることが示された。6)IL-2刺激によりリン酸化される蛋白を解析し、IL-2レセプターを介するシグナルの伝達について検討を加えた。7)IL-3とIL-2を用いてマウスNK様細胞株を多数確立し、それらのT細胞抗原レセプターを解析した結果、γ鎖遺伝子が再構成している細胞のあることを見い出した。8)プレB細胞長期培養株を確立し、それを用いてその増殖をブロックするモノクローナル坑体を作成した。9)抗体遺伝子の発現制御部位に結合するDNA結合蛋白を同定した。免疫系を調節するサイトカインはほぼ全てそのcDNAがクローニングされ、リコンビナント分子を用いたレセプター分子の解析が研究の中心となりつつある。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hirano T.;Kishimoto T.et al.: Nature. 324. 73-76 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Kikutani H.;Kishimoto T.et al.: Cell. 47. 657-665 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Kinashi T.;Takatsu,K.et al.: Nature. 324. 70-73 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Maruyama M.;Taniguchi T.et al.: Cell. 48. 343-350 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Ikuta K.;Hattori M.;Wake K.;Kano S.;Honjo T.;Yodoi J.;Minato N.: J.Exp.Med.164. 428-442 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Maeda H.;Kitamura D.;Kudo A.;Araki K.;Watanabe T.: Cell. 45. 25-33 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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