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胚性腫瘍細胞の分化素過程の分子的解析

研究課題

研究課題/領域番号 61010061
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関鹿児島大学

研究代表者

村松 喬  鹿大, 医学部, 教授 (00030891)

研究分担者 近藤 寿人  京都大学, 理学部, 助手 (70127083)
丹羽 太貫  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (80093293)
秦 順一  国立小児病院, 小児医療研究センター, 部長 (90051614)
上田 國寛  京都大学, 医学部, 助教授 (00027070)
高見澤 裕吉  千葉大学, 医学部, 教授 (60009107)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
1986年度: 14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
キーワード胚性腫瘍細胞 / テラトカルシノーマ / EC細胞 / CDNAクローン / レチノイン酸 / TPA / 糖タンパク質 / 分化誘導
研究概要

1.胚性腫瘍細胞をレチノイン酸で分化誘導した時、その初期段階で発現が増強されるCDNAクローンが単離された。いっぽう、レチノイン酸による分化誘導時、そしてTPA(ホルボールエステル)処理時に発現が大きく減少するCDNAクローンが得られた。さらに、レチノイン酸とジブチリルサイクリックAMPで遠位内胚葉細胞へと分化誘導した時に発現される糖タンパク質のタンパク部分を規定するCDNAも3個クローニングされた。今後、これらの遺伝子の産物の機能、そして、分化過程での発現調節機構の研究への展開が興味深い。
2.胚性腫瘍細胞から軟骨細胞への分化の中間段階に相当する細胞、NとHがクローニングされた。これらに対してのモノクローナル抗体の作成も進行している。
3.ポリ-ADP-リボースの合成阻害剤による胚性腫瘍細胞の分化と過程が解析された。また、より強力なポリ-ADP-リボースの合成阻害剤が開発された。これを用いての胚性腫瘍細胞の分化誘導そして、さらに治療への展開が期得される。
4.分化誘導過程で重要な役割を果すと考えられるN-myc遺伝子の胚特異的な発現のシグナルが転写領域内にあるのではないかと考えられる実験成績を得た。
5.神経特異的エノラーゼがヒト胚細胞性腫瘍の培養株によって培地中に方出されることを見出した。そこで、胚細胞性腫瘍の患者血清を検索したところ、卵巣由来のdysgerminomaで高率に陽性値を示すことが判明した。また、同じく培地中に放出される成分の中に、血管新生力の強い因子を見出した。ヒト胚細胞性腫瘍に対するモノクローナル抗体もいくつか作成された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 村松寿子: European Journal of Biochemistry. 157巻. 71-75 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 野元茂: Experimental Cell Research. 164巻. 49-62 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤正宏: Journal of Reproductive Immunology. 9巻. 123-135 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 河田誠: Cancer Research. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 鎌田裕子: European Journal of Biochemistry. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤寿人: Developmental Biology. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 野口武彦: "マウスのテラトーマ" 理工学社, 277 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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