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組織特異的に発現する遺伝子を用いた腫瘍細胞における遺伝子発現機構の発生工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61010075
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

岡田 節人  岡崎共研機, その他, その他 (70025237)

研究分担者 江口 吾朗  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (80022581)
尾里 建二郎  京都大学, 教養部, 助手 (90026790)
平本 幸男  東京工業大学, 理学部, 教授 (50011440)
杉山 治夫  大阪大学, 医学部, 助手 (70162906)
近藤 寿人  京都大学, 理学部, 助手 (70127083)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
1986年度: 17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
キーワード細胞分化 / 奇形がん腫細胞 / 形質転換 / クリスタリン遺伝子 / キメラ
研究概要

本研究組織に属する分担者の多くの共同実験によって、ニワトリのデルタクリスタリン遺伝子を導入させて形質転換した奇形がん腫細胞(以下EK細胞と略称)が、異なった条件で細胞分化を行なう際の遺伝子発現を研究する実験システムが昭和60年度までに完成した。特に重要な点は、固形腫瘍を作らせたときの分化においては、外来性の遺伝子の発現は、組織非特異的であるのに対し、キメラ胚を作らせて分化誘導させた場合では、組織特異的(この実験系の場合ではレンズおよび脳)になることである。しかし、昭和60年度までの実験においては、キメラによる分析は胚の時期でのみ行なわれてきた。それで、昭和61年度の研究においては、形質転換されたEK細胞とマウス胚との間で作ったキメラを出生させ、親まで育ててから外来性遺伝子の発現を調べた。すると、デルタ・クリスタリン遺伝子の発現はレンズと、大脳の梨状葉第2層の錘体細胞と海馬3C領域の錘体細胞の一部でも認められた。一方、同じ遺伝子をマウス受精卵に注入してトランス・ジェニック・マウスを作る解析を進めたが、その結果はキメラの場合と同じ場所で発現のあることが確認された。
従って、以下のような結論に到達した。(1)外来性遺伝子の発現は、EK細胞が分化したときに限って起る。(2)その発現の場所は、EK細胞が正常の発生における時間的、空間的なコントロールのもとにあった場合にのみ、組織特異的である。(3)但し、組織特異的という言葉は遺伝子発現の見地からは、必ずしも厳密ではなく、クリスタリン遺伝子の発現は、本来のレンズのほか、脳の一部でおこっている。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.S.Okada: Develop,Growth and Differ.28. 231-221 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.S.Okada: Curr.Topics Develop.Biol.20. 15-20 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] H.Kondoh: Cell Differentiation. 19. 151-160 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.Ozato: Cell Differentiation. 19. 237-244 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.Hanaoka: Develop.Growth and Differ.28. 223-231 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] S.Nomura: Cell. 44. 663-667 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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