研究課題/領域番号 |
61010084
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)微生物化学研究会 |
研究代表者 |
石塚 雅章 微生物研, その他, その他 (80159722)
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研究分担者 |
名取 俊二 東京大学, 薬学部, 教授 (50012662)
国元 武彦 癌センター, 研究所, 室長 (30072945)
片岡 建之 癌研究会, 癌化学療法センター, 主任研究員 (90085639)
海老名 卓三郎 東北大学, 医学部, 助教授 (60004678)
東 市郎 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (50028411)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
16,700千円 (直接経費: 16,700千円)
1986年度: 16,700千円 (直接経費: 16,700千円)
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キーワード | 宿主介在性抗腫瘍物質 / サイトカイン / 合成免疫アジュバント / 低分子免疫調節物質 / 腫瘍退縮因子 / TKF |
研究概要 |
本研究により宿主介在性抗腫瘍物質はサイトカイン誘導物質であることが明らかにされた。高分子物質の研究では、東班員は免疫アジュバント活性を有する物質を合成し、抗腫瘍作用を示すキノニルMDP-66,MDP-LYS(L18),DAC-70などがIL-1,CSFなどのサイトカイン産生を誘導することを明らかにした。海老名班員は多糖体PSKがBCG感作マウスまたはヒトでインターフェロン(IFN)産生を誘導することを見出し、マウス腫瘍系で腫瘍内投与によって強い抗腫瘍作用を示し遠隔移植した腫瘍の退縮もみられ、IFNでもこの作用がみられることから、この効果はIFNおよび他のサイトカインで仲介されていることが示された。片岡班員は高分子ポリマー,Pyrancopolymerをマウスに投与して得られる活性化マクロファージ生成の機作を追究するため、Pyran投与マウスの体液成分を調べ、IFN,CSFおよびグルココルチコイドの上昇を認めた。低分子免疫調節物質の研究で、石塚班員は担癌マウスにベスタチンを投与したとき、抗腫瘍エフェクターとしてNK細胞およびT細胞の活性が増強されることを見出し、15-デオキシスパガリンがIL-2産生ならびにIL-2受容体形成に影響を与え腫瘍免疫増強に作用することを示した。永井班員はアスコフラノンがマクロファージおよび多核白血球の活性化に作用して抗腫瘍効果を示すことを確かめ、西村班員はカデグオマイシンおよびPCAGESがIL-2産生を増強しT細胞の増殖に作用することを認めた。抗腫瘍活性を有するサイトカインの研究で、国元班員は抗腫瘍多糖を担癌動物に投与して血中に検出される腫瘍退縮因子を培養細胞によって産生させ、これを精製した。名取班員はセンチニクバエレクチンによって産生されるTKFの作用機作を調べ、感受性細胞に受容体が夛く、細胞内で分解され細胞毒を示すことを明らかにした。
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